家族葬コラム

家族葬のひびきが葬儀マナーから雑学、豆知識、葬儀に関する疑問の解決策まで様々な内容をお届けします。

作成日2018.08.23

カテゴリー直葬

「墓なし」お墓を必要としない方に向けての直葬(火葬)と供養

お墓は「いらない」「持たない」「作らない」

現在、お墓に対する考え方や価値観も多様化し、「お墓はいらない」、「お墓を持たない」、「お墓を作らない」といった考え方が注目され、実際にお墓を設けず葬儀だけで済ませる方、必要最低限火葬のみだけの直葬を希望される方が増えています。
以前は、先祖が眠るお墓は遺族や親族で管理・維持することが一般的でしたが、少子化や核家族化などが進む現代社会で、子どもたちがお墓を受け継ぎ、管理・維持し続けることは難しい時代になりつつあります。

この記事では、お墓を設けないという考え方の背景と現状、そしてお墓を設けない代わりに、逝く人と遺される人が双方満足できる葬儀・埋葬の仕方を紹介していきます。

「お墓を持たない」ではなく「持てない」という理由

昔から亡くなった人は、火葬されお墓やお寺で供養するというのが日本の文化です。
ただそれが出来なくなっている人が増えてきているのが、日本の現状です。

少子高齢化・晩婚化により子供が少ない、結婚しない人の増加

子供が少なくなるということは、先祖代々続くお墓を守る人も少なくなるということです。

 

仕事の都合などによる地元から遠方へ出ていく人たちの増加

仕事の都合上遠くに住んでいる親・子供・親族もいるので、お墓を建てたところで負担をかけてしまうと考える人も多くなりました。

 

お墓の建立と維持費の問題

お墓を建てるにあたり、お墓の永代使用料や墓石の価格など、あわせて約200万円(全国平均)ほどかかります。
葬儀を執り行った場合の費用(全国平均の200万円)と合わせ、故人を供養するための費用は、トータルで約400万円ほどかかるのが一般的です。
また、お墓を建てれば、お墓の維持お寺への管理費といった費用も継続的に支払わなければなりません。

 

火葬のみの直葬

近年、「火葬のみの直葬(ゼロ葬)」といった、故人に対するお通夜や葬儀を行わないこと葬儀方法があります。
火葬だけ行い荼毘(だび)に付されたのち、遺骨は火葬場に処理してもらいます。0葬の選択をした場合、これまで遺骨を埋葬する場所として存在していたお墓が不要となります。0葬はコストの面で遺族や子孫に金銭的な負担がかからないという点で大きなメリットといえ、近年、残された家族のことを考え、生前から0葬を希望する方が増えてきました。

この他にも、遺骨の処理・供養についても「永代供養」「自然葬(樹木葬)」「散骨」といった選択肢があります。
しかし各自治体の「火葬場条例」により、ある程度選択肢が限られているのも現状です。
特に0葬は全国各地で必ずしもできるというわけではありませんが、必要であれば各自治体や葬儀場などに問い合わせてみるとよいでしょう。

「家族葬のひびき」直葬(火葬のみ)プラン

 

直葬(火葬式)の流れ

逝去から火葬までの一連の流れは次にようになります。

1. 逝去
逝去したら、すみやかに葬儀社に連絡。
病院では”死亡診断書”、警察が介入する場合は”火葬許可証”が発行されます。
2. 搬送
お迎えに来た葬儀社に搬送先を連絡。直葬の場合は、火葬場の安置施設を利用することが多いようです。
希望であれば、1度自宅に連れて帰ることも可能です。
3. 納棺
火葬場の安置施設を利用する場合は、予め納棺しておくか、葬儀社に納棺を一任します。
自宅の場合は、家族だけでの納棺式も執り行えます。
4. 火葬の予約
火葬場の予約、死亡届の提出も葬儀社が代行してくれます。
5. 火葬
火葬時間に合わせて、立ち会いする人は火葬場に集合。火葬の前に、1度ふたを開けて、最期のお別れをします。
希望であれば、寺院の読経を頂くこともできます(ただし、5分程度のお経に限り/詳しくは葬儀会社にお問合せ下さい)。
6. 待機
拾骨まで、火葬場内で待機。所要時間は、早くて45分程度、遅いところで2時間程度です。
7. 拾骨
火葬が完了すると遺骨を骨壺に納めます。2人一組で箸を持って、ひとつずつ遺骨を納めます。

 

現代の様々な供養方法

様々な現状やそれに対応した葬儀方法が増えていき、お墓を作らないという選択肢を選ぶ方が増えていますが、実際にどのようにお墓を作らず、故人を弔っていくのでしょうか。
ここからは、お墓を作らない供養の仕方やそのメリット・デメリットをご紹介します。

 

 

 

 

永代供養

「永代供養」とは、寺院や霊園に一定の金額を納めて遺骨を預かってもらい、供養や管理を行ってもらう埋葬方法です。
新しい供養方法として注目されていますが、100万円単位の費用がかかることが多く、また、実施している施設がほとんどお寺ということから、宗教的なことも含め利用者は限られてきます。
そして、永代供養と言いながら、遺骨安置に期限を設けているところが多く、33回忌までとしているお寺が多いようです。

「家族葬のひびき」直葬+埋葬(永代供養)プラン

 

納骨堂

遺骨を骨壺に入れ、ひとつの建物の中にたくさんの納骨スペースを備えている「納骨堂」といった施設もあります。
大半はお寺が運営していますが、自治体が運営する公営納骨堂や宗教法人・財団法人・社団法人が運営する民営納骨堂もあります。
納骨堂に遺骨を預かってもらう場合、たとえお寺が運営していたとしても、檀家になったりお布施をする必要はありません
そのため、公営納骨堂は、「応募条件がある」、「抽選になる」などの場合も多いようです。

散骨・樹木葬

散骨は自然葬の一種で、火葬を行った後の遺骨を粉末状にして、海や山などに撒くこと、
樹木葬は最も新しい葬儀の方法で、墓石の代わりに樹木を植えることで、より自然に近い埋葬方法ができます。

また、管理も墓地に比べて簡単なので費用が安くすむこと、樹木葬も散骨も遺族が管理する必要はありません。
しかし、散骨日本ではまだ散骨ができる場所や樹木葬を行ってくれる霊園が限られています。後で分骨をしたいと思ってもできません。
そして日本ではまだ、散骨できる場所が限られており、無断で遺骨を山や海へ撒くことはできません。死体遺棄の罪に問われるのが現状です。

 

自宅供養

お骨は絶対にお墓に収めなければいけない、と法律で決まっているわけではないので、遺骨をずっと自宅で供養されている方もいます。
日本では、一般的に遺骨は骨壺(こつつぼ)に納めた上で白木の箱に入れ、風呂敷に包みます。また、地方によって骨壺(こつつぼ)の大きさは違いますが、スタンダードな大きさは両腕に抱えられるくらいでしょう。ですから、家の中にずっと置いておいても置き場所に困るということはありません。
しかし、供養をされていた方も亡くなられた場合は、遺骨の行き先を再度考える必要があります。

 

大切なのは生前の話し合い

今、日本の家族の在り方は長男が後を継ぎ次男以下がそれを支える、というスタイルができる家はごく少数となる傾向です。
子どもがいないご家庭や、子どもは一家に一人というご家庭がこれからますます増えるはずです。そのため、家族が亡くなった後に慌てないように、ある程度の年齢になったら自分の死後のことを家族に伝えていく必要があります。

近年は、子どもがいない場合やいても全員遠くに暮らしている場合は、お墓を維持するのが困難になった場合、独身で親族もいないという場合は、自治体が相談に乗ってくれる場合もあります。さらに、今は死後の後片付けをしてくれる業者もあるので、各家庭の状況によって対応できる受け皿が用意されてきています。

逝く人と遺される人が双方が納得し満足のいくように、生前からの話合い、考えや今後の方針を固めていくことは必要なこと言っていいでしょう。