家族葬コラム

家族葬のひびきが葬儀マナーから雑学、豆知識、葬儀に関する疑問の解決策まで様々な内容をお届けします。

作成日2018.09.14

カテゴリー家族葬

家族葬や地域によって異なる香典マナー

家族葬は近親者や親しい人たちで故人を偲ぶ葬儀のスタイルなので、後日亡くなったことを知らされるケースも少なくありません。
故人のことを思うなら、是非ともお悔やみの気持ちを込めて送りたいものですが、何もしない方が遺族のためになることもあるかもしれません。
遺族に対して失礼のないようにするために、葬儀後に香典を渡す時のマナーとはどのようなものなのか知っておく必要があります。

家族葬では、一般の人の会葬や香典は断っている場合が多い

家族葬を行う理由の一つに、故人との最期の時間を参列者の応対や事務作業に追われることなく、遺族だけで静かに過ごしたいというものがあります。そのため、香典を受け取ってしまうことで遺族が後日、香典返しをすることを避けて、香典を辞退するケースがあります。

香典を受け取るか受け取らないかの判断は、すべて喪主側がすることです。
喪主側が、「香典をお断りします」など香典辞退を明示している場合は、香典を送ってはいけません。

 

 

家族葬に「親族」として参列するとき

友人や近所付き合い程度であれば基本的に弔問や香典は遠慮しますが、親族の場合は遺族が参列を望む場合もありますので、喪主あるいは喪家側の遺族に、参列して良いかどうか、香典はどうするのかをまず確認するようにしましょう。

香典を辞退しない場合

家族葬では一般葬のように多くの弔問客が来ることはないため、遺族に経済的負担がかかることを考え、親族としては香典を通常の相場よりも多めに入れることがあるようです。

香典を辞退された場合

断りがあった場合でも「持参しない」より、「辞退」の言葉を聞いてから取り下げるほうが無難です。
自分は準備していないのに、他の親族が渡した場合、「しまった」とならないよう準備だけはしておきましょう。

家族葬に弔問客として参列するとき

家族葬の場合、基本的に友人や隣近所などは弔問や香典を遠慮します。

事前に近親者のみで行う旨の連絡や通知があった場合などは、遺族の意思を尊重し遠慮することが正しいマナーです。
付き合いが深く家族ぐるみで仲良くしていた場合は、電話で遺族側に葬儀参列して良いか確認をしてみましょう。

 

 

 

家族のみで送りたいとの返答をもらった場合

後日弔問するようにしましょう。香典を用意するときは、後日弔問した際に渡すと良いでしょう。
どうしても葬儀のときに何か気持ちを表したいのなら、弔電を送る方法もあります。

家族葬では香典を辞退するという方は多いものの、すべての喪主が香典を受け取らないわけではありません。
故人との別れを惜しむために葬式に参列してくれる人を拒む理由はないということから香典を受け取る場合もあります。

香典を辞退すると思って持って行かなかったら、きちんと受け付けていた…という場合もあるので、遺族から香典辞退を明示されていない場合には、香典は用意しておいて、渡すかどうかはその場で判断すると良いでしょう。

葬儀後に香典を渡す場合

家族葬では、家族や近親者だけで故人を送るため、一般の人の会葬や香典は断っている場合が多いです。

香典を持ってお伺いしたい場合は、まずは喪家にその旨を伝え、ご遺族の意向を伺いましょう。
そこで遠慮されるようであれば、こちらができることは「何もしない」ことです。
受け入れてもらえる場合は、ご遺族の意向を汲んで、あまり負担をかけない形で対応するようにしましょう。

香典を受け取るときの喪主・親族側の正しいマナー

家族葬であることを通知や電話連絡などで知らせて香典や弔問をお断りしていても、香典を持参される方はいます。
その時には「ご厚意は嬉しいのですが」と柔らかく断りましょう。

感謝をこめた丁寧な断り方をする

語気を強めて「要りません」と拒否するのではなく、相手も善意で行動しています。
相手の気持ちに感謝し、丁寧に「申し訳ありませんが」「お気持ちはありがたいのですが」といった形で、お断りするようにしましょう。

失礼にならないよう、最低2回は丁重に断り、「それでも」との申し出があった場合はありがたく受け取りましょう。
何度も拒否し続けると、逆に相手に対して失礼にあたるという考え方です。

その際、お礼の品を準備していない場合はその旨をしっかりと伝え、後日送るように手配しましょう。

地域によって異なる香典の表書きや風習

葬儀や通夜でお供えする不祝儀袋の表書きとしては、仏式の場合には「御霊前」「御香典」「御香料」と言った言葉を薄墨色で書くのが一般的です。
(浄土真宗では御霊前は用いません。その場合は「御香典」)
しかし、群馬県や北関東の一部の地域では、市販されている御霊前(御香典)袋に「新生活運動の趣旨に添ってお返しを辞退いたします」と言う文言が添えて印刷されたものがあります。

 

群馬県特有の香典「新生活」

この「新生活運動」の始まりは、第2次世界大戦の終戦直後の昭和20年代~30年代です。
戦後の疲弊した経済の中で、各地でできるだけ付き合いを中心とした生活習慣を簡素化し、負担を軽減しようと言う住民運動のことを「新生活運動」といいます。
その後の経済復興と共に国民生活が安定化すると、この運動は次第に廃れて行き、現在では群馬県などの一部地域でのみ、この時の風習が続いています。

群馬県などで残る通夜・葬儀での香典受付

通夜や葬儀の会場を訪れると、その受付には「会社関係」と「一般」が区分して設けられていますが、「新生活運動」の習慣が残っている地域では、その他に「新生活」と明示された受付が設けられています。 「新生活運動」の趣旨に沿って、香典返しが不要な金額を包む場合には、御霊前(御香典)袋に「新生活運動の趣旨に添ってお返しを辞退いたします」と言う文言の記載された香典袋に入れて「新生活」の受付で渡すと言う習慣となっています。

 

実際の「新生活運動」に沿った香典の額と、それを利用するケース

  • 「会社関係」や「一般」→5,000円や10,000円(香典返しを辞退しない額)
  • 「新生活運動」→1,000円~2,000円(香典返しを辞退する額)

一般的には、「新生活」を利用する場合には、故人や遺族との付き合いがそれほど緊密でなく、どちらかと言うと形式的に通夜のみに参列する方が利用するケースが多いようです。

このように、地域によって香典の扱い方も様々です。その地域に即した葬儀やマナーにも配慮していくことも大切です。
「家族葬のひびき」では、地域によって異なる葬儀の仕方などご相談にも対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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