家族葬コラム

家族葬のひびきが葬儀マナーから雑学、豆知識、葬儀に関する疑問の解決策まで様々な内容をお届けします。

作成日2019.06.20

カテゴリー葬儀-葬式

他宗教の葬儀知識

葬儀を行う時、必ず故人または遺族の宗教の考えに沿った儀式として行われます。
信仰する宗教が違えば、葬儀のかたちや手順も違い、また同じ宗教でも、宗派によって作法なども違うものになります。日本人は儀式として仏式を行う場合があっても無宗教の方が多いです。しかし宗教や信仰について馴染みがなくても、親族や知人の葬儀に立ち会う時にその故人の信仰している宗教によって対応も変わってきます。いざという時にどう行えば葬式をあげれば良いのか、宗教・宗派のお葬式の特徴を知り、知識として情報として知っておくことも必要になってくるでしょう。
ここでは、そんな疑問や不安に対する手助けとなるよう、他宗教の葬式について基本的な知識をご紹介します。

仏式の葬儀

現代の日本では、お葬式の9割が仏式により行われています。仏式の葬儀は「故人を極楽浄土に見送るための儀式」です。仏式を表す特徴として「僧侶による読経」と「法話」「お焼香」があります。

全体の宗派の割合

日本における宗派の割合は最も多いのが「浄土真宗で全体の約20%」を占め、次に「曹洞宗が12%・真言宗8%」「浄土宗7%」「日蓮宗4%」「臨済宗・天台宗1%」「時宗0.1%」の割合となります。

宗派ごとの葬儀の特徴と違い(仏教)

こちらでは宗派ごとの違いを「唱えるお経」「お焼香の回数」「香典の表書き」でまとめました。
※お焼香の「押しいただく」とは、「抹香をつまみ目の位置よりも高くにかかげること」を指します。

浄土宗

【お経】南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)僧侶と参列者全員で念仏を10回唱える。
【お焼香】1回から3回押しいただく
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

浄土真宗

【お経】南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
【お焼香】(本願寺派)1回押しいただかない(大谷派)2回押しいただかない
【香典の表書き】「御仏前」 御香典、御香料でもよい。
※御香典の表書きにおける「御仏前」は、葬儀の時に使用するのは浄土真宗のみ。他の宗派は四十九日の法要以降で使用します。

時宗

【お経】南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
【お焼香】1回から3回押しいただく
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

天台宗

【お経】南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)、南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
【お焼香】3回押しいただく
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

日蓮宗

【お経】南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)
【お焼香】1回か3回押しいただく
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

真言宗

【お経】南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
【お焼香】3回押しいただく
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

臨済宗

【お経】南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
【お焼香】1回押しいただく
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

曹洞宗

【お経】南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
【お焼香】2回(1回目のお焼香の際のみ、押しいただく)
【香典の表書き】「御霊前」「御香典」「御香料」

仏式の服装マナー

遺族や親族などの喪家側は、弔辞では正式礼装を着用するのが基本でしたが、近年は男性の場合、略礼装のブラックスーツを着て通夜、葬儀、告別式に臨むことがほとんどです。女性は、通夜に洋装の正式礼装を着用し、葬儀と告別式で和装の正式礼装に着替えるのが一般的ですが、葬儀と告別式も洋装にする人が多くなっています。告別式に参加される方も黒を基調にすることが基本ですが、「準礼服」と呼ばれ、正式礼装に比べて流行を取り入れたデザインのものを着用することが許されています。

神式の葬儀

神道式の葬式の呼び名は「神葬祭(しんそうさい)」と呼ばれ、日本古来の日本独自の宗教である神道で行われる葬儀です。
仏教の場合、葬式は故人を極楽浄土に送るために行われ、故人は仏のもと安らかに暮らすとされてるのに対し、神式の葬儀は「故人を家に留めて守護神とするための儀式」とされています。

仏式と異なる点

  • 線香や焼香、数珠を使わない。
  • 参列者は玉串を奉納する(玉串奉奠)ことで故人を偲び、弔います。
  • 「ご冥福」「成仏」「供養」などは仏教用語にあたるので、使わないようにします。

神葬祭の流れ

1.帰幽奉告(きゆうほうこく)~納棺の儀

訃報を聞いたあと、神棚に故人の死を奉告し、神棚の扉を閉じて白い半紙を貼ります。(神棚封じ)その後、ご遺体に白い小袖を着せ、北枕に向け、仏教の枕飾りのように祭壇を設置します。ご遺体は棺に納め、白い布で覆い拝礼します。

2.通夜祭・遷霊祭(せんれいさい)

仏教における通夜式で、神職が祭詞(祝詞)を奏上し、参列者は玉串を奉って拝礼。その後部屋を暗くし、神職により故人の御霊を霊璽(れいじ/位牌に当たるもの)に移します。これを「遷霊祭(せんれいさい)」と言います。

3.葬場祭(そうじょうさい)

神式では、仏教における葬儀・告別式に相当する、通夜祭翌日の儀式を、葬場祭(そうじょうさい)と言います。神葬祭のメインとなる儀式で、弔辞の奉呈、弔電の奉読、祭詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)などが行われ、故人に別れを告げます。
その後「火葬祭」でご遺体を火葬。「埋葬祭」で遺骨を墓に納め、銘旗(故人の名前や職名などを記した旗)や花を供えます。遺族は自宅に帰り神職やお世話になった人を招いて「直会の儀」(なおらいのぎ)という宴を行います。

神式独自の儀式

神棚封じ(かみだなふうじ)

帰幽奉告の際に普段開かれている神様を祀る神棚の扉を閉じ、白い紙を貼ります。「神棚封じ」と言います。これは穢れである死に神棚が関わらないようにするためとされています。神葬祭の間は、日常行っているお祀りする儀式を中断。五十日祭をもって「忌明け(いみあけ)」とされ、翌日からは普段通りのお祀りを行って良いとされています。

玉串奉奠(たまぐしほうでん)

玉串という榊の枝に紙垂(しで)という白い紙片をつけたものを、故人への手向けとし、祭壇に捧げて故人の霊が安らかであることを祈りする儀式のことです。仏教での焼香やキリスト教での献花にあたります。

神式での香典

神式の香典では双銀の水引がかかっているものを選び、表書きは「御玉串料」「ご霊前」「御榊料」「御神饌料(ごしんせんりょう)」「御弔料」「御神前」などと書きます。神式では葬儀後の法事として五十日祭や式年祭などを行いますが、その場合も同じ表書きで問題ありません。

神式での服装マナー

日本における神式の葬儀でも、仏式と考え方は同じで一般的に礼服又は黒を基調とした喪服で参列します。しかし上記で上げたように数珠は持ちません。

キリスト教の葬儀

日本独自のキリスト教文化

キリスト教式の葬式は、キリスト教のミサ同様に聖歌・賛美歌の斉唱があること、宗教者(神父・牧師)のお祈りと聖書朗読・会葬者による聖書唱和があること、仏式のお香典に代わる献花などです。キリスト教には本来「通夜」という概念はありませんが、日本のキリスト教では独自の文化として通夜にあたる儀式を行うことが多いです。

お悔やみの言葉を言わない

キリスト教において、「人は亡くなったあと、神様に召されて天国で安息を得る」ことができると言われています。そのため、死ぬことは不幸な出来事ではないという考え方なので、お悔やみの言葉は言わないのが特徴です。
親族への挨拶としては「安らかな眠りをお祈りいたします」「ご遺族の上に、主のお慰めがありますように」「お知らせいただきありがとうございます」などを使うと良いでしょう。

2つの宗派

キリスト教には大きくわけてカトリックとプロテスタントの2つの宗派があり、宗派により作法が異なります。

カトリック派の儀式

カトリック派は、基本的に洗礼を受け、信者となっていなければ行うことができません。
儀式では、「故人が亡くなったあと、遺族が故人の罪を詫びて神様に許しを請い、永遠の命を祈ること」とされています。聖職者のことは「神父」と呼び、礼拝では「聖歌」を歌います。
カトリック派では、通夜にあたる儀式を行うことを「通夜祭」と呼び、葬儀と告別式とは別々に行うことが多いです。

プロテスタント派の儀式

プロテスタント派はカトリック派に比べ、柔軟な考え方があり、洗礼を受けていない人でもキリスト教式葬儀をあげることができることがあります。
儀式では、「人は死後天に召され、神様に委ねられる」とされ、葬儀は故人の冥福ではなく、神様への感謝と遺族を慰めるために行います。プロテスタント派の聖職者は「牧師」と呼び、礼拝では「讃美歌」を歌います。
葬儀では、通夜にあたる儀式を行うことを「前夜式」を呼び、葬儀と告別式は分けないことが多いです。

キリスト教での香典

プロテスタントでは「御花料」、カトリックでは「御ミサ料」ユリの花のついたあるいは十字架の文様がついた不祝儀の袋を用意します。
不祝儀袋の表書きに際しての記名には、悲しみの涙で文字が滲んだとの気持ちを込めて、薄墨を用います。

キリスト教での服装マナー

日本におけるキリスト教の葬儀でも、仏式と考え方は同じで、一般的に礼服又は黒を基調とした喪服で参列します。

無宗教の葬儀

無宗教式とは、形式にとらわれない自由なお葬式のことをいいます。最近は都市部を中心に、無宗教式と呼ばれる、宗教や宗派にとらわれず、宗教者も呼ばずに参列者だけで故人を見送るという葬儀形式を選ぶ人も増えています。

無宗教式の増加理由

無宗教式が増えてきた理由として、信仰を持たないなどの他、地方から都市に出てきた人は菩提寺をもたずお寺との付き合いがないこと、形式化された葬式が選ばれなくなった事などがあげられます。

無宗教式葬儀の内容

無宗教式葬儀では、読経や祈りなどの代わりに黙とうをささげる場合が多いです。ほかには故人が好んだ歌や曲を演奏するなど、自由度が高く、故人や遺族の遺志を反映しやすいのが特徴です。ただし、無宗教式葬儀はまだ認知が広まっていないことや、決まりごとがない分、年配者の親族などに、特に年配の人には理解が得られにくいこともあるので、無宗教葬儀を希望される場合、親族間でしっかり話し合いをしておくことが大切にしましょう。

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