お葬式コラム

2018.10.19

家族葬で供花を贈っても良い?選び方や注意点、贈る際のマナーまで徹底解説

家族葬

「そもそも家族葬で供花を贈ってもいいの?」

「供花の選び方や相場、贈り方のマナーが知りたい」

「香典の辞退をされていたら代わりに贈れるものはある?」

 

上記のように家族葬における供花の贈り方について悩んでいる方に役立てていただけるよう、本記事では次の内容を紹介していきます。

 

  • 家族葬で贈るべき供物と供花の基本知識
  • 供花を贈る場合の選び方とマナー
  • 家族葬で香典を辞退する場合の伝え方
  • 家族葬で香典辞退と言われたときの対処法

 

家族葬で供花を贈りたい方に向けて役立つ情報となっていますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。

 

そもそも家族葬で供花を贈っても良い?家族葬で贈るべき供物はあるのか?

 

家族葬は身内や親族など近親者のみで執り行うため、香典を辞退することが多いです。香典を辞退している場合は供花も辞退していることがあるので、事前に供花を辞退しているか確認しなければなりません。

 

確認をせずに供花を贈ってしまうと、返ってご遺族にお返しの手間をかけさせてしまう可能性があります。

 

また、家族葬の場合は香典を辞退していない限り、香典以外の供物は必要ありません。供物を贈る場合は、一般的にご遺族や故人の宗教・宗派に合わせて決める必要があります。

 

  • 仏教:ローソク・線香・缶詰・果物など
  • 神道:お菓子・果物・海産物・酒など
  • キリスト教:供物を贈る習慣がないため不要

 

家族葬以外でも、供花はどのような場面で贈られるのか?供花についての基本知識

 

供花とは、家族葬に限らず通夜や葬儀、告別式などの際に供える盛花のことをいいます。故人の冥福を祈り「別れを告げる」「祭壇を飾る」といった意味を持ちます。

 

個人的に贈る場合もありますが、親族や会社一同として贈る場合が多いです。献花や枕花との違いは、下記を参考にしてみてください。

 

  • 献花:キリスト教式の葬儀やお別れ会などで使用される。仏式の葬儀で使用されるご焼香の代りともされており、喪主側で用意されるもの。
  • 枕花:故人と親交のあった人から贈られる盛花やフラワーアレンジメント。ご遺体とともに移動するので、供花に比べると小ぶりのものが適している。

 

家族葬で供花を贈る場合の選び方と注意点は?相場と贈る際のマナー

 

家族葬は近親者のみで執り行うことが多いため、事前に香典や供花を辞退していることもあります。供花を贈りたい場合は、マナーを覚えておかなければなりません。

 

ここでは家族葬で供花を贈る場合の選び方や注意点、相場やマナーについて詳しく紹介していきます。贈る前には必ずマナーを理解しておきましょう。

 

家族葬に贈る供花の相場はどのくらいなのか?適切な種類と贈り方

 

家族葬に贈る供花は種類を選べる場合もありますが、基本的には他の供花と合わせるために種類や金額が統一されていることが多いです。一般的な供花の相場は、下記を参考にしてください。

 

  • 一基(スタンド花):12,000〜20,000円程度
  • 二基(スタンド花):24,000~40,000円程度
  • 花束:5,000~10,000円程度

 

また、家族葬で適切な供花の種類は、一般的に白い花が中心で和花と洋花の2種類が用意されています。どちらを選んでもかまいませんが、自分で勝手に供花を持参したり、選んだりしてはいけません。

 

葬儀社では祭壇を飾る花に合わせて用意しているので、必ず葬儀社に手配してもらってください。

 

家族葬で供花を贈る場合、手配はいつすれば良いのか?

 

家族葬に限らず供花は、一般的に葬儀を執り行う葬儀社に連絡して手配してもらいます。葬儀社で確認される事項は以下となりますので、事前に準備しておきましょう。

 

  • 喪家名
  • 葬儀会場名と日時
  • 供花の数量と値段
  • 供花の名札に記載する名前
  • 供花代金の清算方法

 

宛名は故人名ではなく喪主名になるので、間違わないよう注意してください。供花を手配するタイミングは、葬儀や告別式に間に合うよう前日までに手配するのがマナーです。

 

家族葬で供花を贈る際に気をつけるべきマナーはあるのか?正しい供花の贈り方

 

家族葬で供花を贈る際には、いくつかのマナーに注意しなければなりません。マナーを理解せずに贈ってしまうと、返ってご遺族の迷惑になってしまう可能性もあります。

 

家族葬で供花を贈る際のマナーは、下記をご覧になってみてください。

 

  • 家族葬の参列や香典を事前に断られている場合は供花を贈らない
  • 自由に供花を贈らずに必ず葬儀社の確認を行う
  • 葬儀場や喪家に供花を置くスペースがあるか確認する
  • 供花を贈る際に返礼辞退の旨をひとこと添えておく

 

供花以外にも、葬儀に持参すべきものはあるのか?

 

家族葬に限らず葬儀には香典をお渡しするのが一般的となり、その他に持参すべきものは特にありません。供花や供物は香典の代りにお渡しするものとなるため、供花を贈る場合は香典をお渡しする必要がなくなります。

 

供花は「会社一同」や「孫一同」など複数名で出す場合がありますが、この際には別に香典も用意しておくとよいでしょう。

 

家族葬で枕花を贈るのはマナー違反なのか?枕花を贈る際の注意点

 

枕花は故人やご遺族と極めて親しい関係にある人が出すものとなります。基本的にご家族やご親族以外が贈ることはないため、友人や知人などの関係では贈らない方が良いです。

 

枕花は名前の通り故人の枕元に添える花ですから、香りが強いものやトゲがある花などは選ばないように注意しましょう。大きすぎると置き場所に困ってしまうので、持ち運びがしやすい盛花や籠花を選んでみてください。

 

家族葬で枕花を贈る場合、手配はいつすれば良いのか?

 

枕花は故人が自宅などに安置されている場合に贈ります。故人が亡くなった連絡を受けてから、通夜の開始前までに贈られるよう手配するのがマナーとなります。

 

あまりにも早く枕花を手配してしまうと、遺族に悪い印象を与えかねません。連絡を受けてから少し時間を置いてから、枕花を贈るようにしましょう。

 

家族葬での香典の辞退にはどのような言葉が良いのか?失礼のない伝え方

 

家族葬は一般的に小規模で執り行うため、香典を事前に辞退することも多いです。香典は葬儀の基本と考えている方も多いため、失礼のないように伝えなければなりません。

 

ここでは失礼のない香典の辞退の伝え方について、例文も交えながら紹介していきます。家族葬で香典を辞退しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

家族葬での香典の辞退はどう伝えればいい?伝え方と例文

 

家族葬で香典を辞退する場合は、葬儀の詳細と一緒に伝えることが重要です。伝えるのが遅くなってしまうと、相手は香典を用意してしまうかもしれません。

 

メールや文書で葬儀の詳細を送る際は、以下の文面を一緒に伝えてください。

 

故人の意向により 香典 供花 供物はお断り申し上げます。

または、ご遠慮いただくようお願い申し上げます。

 

故人の意向によりと伝えれば、ほとんどの場合相手は納得してくれます。曖昧な表現は使用せずに、明確にお断りする意思を伝えましょう。

 

家族葬で弔電や供花・香典を受け取った場合のお返しは?マナーとお返しの方法

 

家族や親族のみで執り行うことが多い家族葬でも、一般の葬儀と同じように弔電や供花、香典などを無理に辞退する必要はありません。家族葬で弔電や供花、香典を受け取った際には、基本的にお返しをするのがマナーとなります。

 

弔電・供花・香典によってお返しの方法が異なるので、それぞれのマナーに従ってできるだけ早めにお返しをしましょう。

 

弔電をいただいた際のお返しは?

 

弔電とはご遺族の方に対して、お悔やみの気持ちを伝える電報のことをいいます。家族葬で会社の方や友人・知人などから弔電をいただいた際は、基本的にお返しをする必要はありません。

 

近年ではブリザーブドフラワーやお線香などがセットになった弔電もあるため、このような場合はお礼状を手紙やハガキで後日送るのがお返しの方法とされています。お礼状を送るタイミングは、ご葬儀を終えてから遅くとも1週間以内に送りましょう。

 

お礼状に記載すべき内容は、以下の通りとなります。

 

  • 故人と喪主の続柄
  • 弔電を送っていただいたお礼
  • 葬儀を終えた報告
  • 故人に対する生前の感謝と今後のご厚誼のお願い
  • 手紙やハガキという略式での連絡となったことへの断り

 

供花をいただいた際のお返しは?

 

家族葬で供花をいただく場合、親族や会社、孫一同など団体として贈られることが多いです。団体として供花が贈られてきた場合は、基本的にお返しをする必要はありません。

 

個人から供花をいただいた際は「反返し」と呼ばれるいただいた供花の3分の1~2分の1の金額で、お返しをするのが一般的とされています。返礼品と一緒にお礼状も添えてお返しをしましょう。

 

香典をいただいた際のお返しは?

 

香典をいただいた際には、家族葬や一般的な葬儀に関わらず香典返しを贈るのが基本となります。返礼品の金額はいただいた金額の3分1~2分の1とされていますが、金額が高額な場合は必ずしも香典返しの相場通りにお返しする必要はありません。

 

香典返しの金額が大きいと、返って失礼になる場合もあります。お返しに悩んでしまった際は、現金ではなく下記のような返礼品を選んでみましょう。

 

  • 商品券
  • カタログギフト
  • タオルや洗剤などの日用品
  • お菓子の詰め合わせ
  • コーヒーギフト

 

香典や供花を辞退しても贈られてきた場合はどう対処すべき?お返しの有無と贈り方

 

香典や供花・弔電を事前に辞退していても、葬儀の当日や後日に贈られてくることも珍しくありません。この場合の対応は相手によっても異なりますが基本的には他の参列者に辞退を伝えているので、一度は丁寧にお断りしましょう。

 

ただし、何度もお断りするのは逆に失礼になるため、可能であれば人目につかない場所で対応するのが望ましいです。相手の気持ちを尊重して、ありがたく頂戴してください。

 

香典を辞退しても持参された場合、お返しは必要か?

 

香典を辞退しても参列者が香典を持参された場合は、香典返しを贈るのが基本的なマナーとなります。事前に「香典返しは辞退します」と伝えられた場合は、香典返しをする必要はありません。

 

香典返しの金額の相場は、いただいた金額の3分1~2分の1とされています。

 

辞退しても供花や弔電が贈られてきた場合、お返しは必要か?

 

香典を持参された場合は香典返しを贈るのが基本的なマナーですが、供花や弔電が贈られてきた場合、お返しは不要とされています。それでも返礼をしたい場合は、四十九日が過ぎた忌明け後のタイミングでお礼の言葉と一緒に返礼品を渡しましょう。

 

返礼品には日用品や食べ物などの「消えもの」を選ぶのが一般的です。

 

家族葬で香典辞退と言われたら?供花以外にお供えするものや代わりに贈るもの

 

家族葬で香典を辞退された場合、何も持参しなくてよいのか悩んでしまうかもしれません。香典以外に供花や供物を贈る場合もありますが、ご遺族が香典辞退を選んだ心情も理解しながら選ぶ必要があります。

 

ここでは家族葬で香典辞退と言われた際の供花以外にお供えするものや、代わりに贈るものについて紹介していきます。

 

香典を辞退された場合、代わりに何か贈るのがいい?マナーや対処法を解説

 

ご遺族が香典を辞退されるのは、故人の希望や参列者に金銭的な負担をかけたくないなど、さまざまな理由や心情が挙げられます。香典を辞退している場合は、無理に何かを用意する必要はありません。

 

どうしても故人の供養をしたいと考えるのなら、供花や供物にふさわしいものを選びましょう。供物には下記のような五供(ごくう)と呼ばれるお供え物が適しています。

 

  • 香:線香や抹香
  • 花:供花
  • 灯明:ろうそく
  • 水:清らかな水
  • 飲食:故人が好きだった果物やお菓子

 

供物を手渡しする際は、自分でお供えするのは避けた方が良いです。まずはお悔やみの言葉を述べてから「ご霊前にお供えください」と言ってから、ご遺族に渡しましょう。

 

香典の代わりに贈るものに金額の上限はあるのか?相場と目安を紹介

 

香典を辞退されている場合は、あまり高額な供花や供物を贈ると返ってご遺族の負担になってしまう可能性があります。特に金額の上限などは決まっていませんが、香典を辞退されている意味を理解しながら選ぶことが重要です。

 

お供え物の金額は、故人と親しかった人の場合で5,000円から10,000円程度、それ以外の人は3,000円から5,000円が相場だとされています。金額ではなく故人を供養したいという気持ちが大切なので、故人が喜ぶものをお供えしましょう。

 

家族葬で贈るべき香典の相場はどのくらいなのか?

 

家族葬でも香典の相場は、一般的な葬儀と変わりありません。親族や友人、職場関係における香典の相場は、下記を目安にしてみてください。

 

  • 両親:50,000円~100,000円
  • 祖父母:30,000円~50,000円
  • 兄弟:30,000円~50,000円
  • 親戚:10,000円~50,000円
  • 友人や職場関係:5,000円

 

経験豊富なスタッフが全力でサポートする「お葬式のひびき」にお任せください

 

家族葬は基本的に少人数で故人を見送る葬儀スタイルのため、香典や供花を事前に辞退する方も多いです。それでも故人を供養したい場合は、ご遺族に配慮してお供え物を選ばなければなりません。

 

ご遺族側でも香典返しのマナーや供花・供物を贈られた際のお返しについて、悩んでしまうことも多いことでしょう。

 

「お葬式のひびき」では、不安な点に関しても経験豊富なスタッフが全力でサポートさせていただきます。事前のご相談やお見積りに関しても、お気軽にお問合せください。

 

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