お葬式コラム

2023.07.31

葬儀参列どこまで参列すればいい?一般葬、家族葬、直葬、一日葬、それぞれの参列範囲を紹介

葬儀-葬式

葬儀の案内を受けた際、参列すべきかどうかを迷われる方は多いようです。

特に昨今は、時代の流れから葬儀参列についての意識も変化しているため、判断が難しくなっています。

こちらの記事では、葬儀にどこまで参列するかの一般的な範囲と、迷ったときの考え方について解説しています。

参列を受ける側の判断についてもご紹介していますので、ご参考になさってください。

 

一般葬の場合どこまで参列するのか・参列する範囲

葬儀に参列するか否かは、社会的な関係性によって違ってきます。

それぞれの立場での判断基準についてみていきます。

 

親族

親族が葬儀に参列するか否かは、血族・姻族に関わらず三親等内が一般的とされます。

三親等とは、故人を中心に親族の遠近を図る方法です。

具体的には、故人の親・祖父母・曾祖父母、子・孫・曾孫、兄弟姉妹・甥姪が三親等内にあたります。

もちろん、葬儀の参列の範囲は法律等で決められているわけではありませんので、あくまで目安としてお考え下さい。

近しい親族は、通夜と告別式の両方に参列するのが一般的です。

ただし、それぞれの事情がありますので、親等などを基準に、普段の関係性や参列する方の健康状態などを鑑みて参列の有無を判断するとよいでしょう。

 

仕事・会社関係

仕事・会社関係の方が亡くなった場合は、基本的に会社の方針に従い、同僚などと相談して参列の有無を判断します。

同僚が亡くなったケースでは、関係の深い社員が葬儀に参列するのが一般的です。

会社の規模によっては、社員みんなで参列することもあります。

現在は部署などが離れていても、かつて故人にお世話になった場合や、親しくしていたなどであれば参列するのが望ましいでしょう。

取引先など、社外の方が亡くなったのであれば、会社間での対応が基本です。

お互いの会社の規則や慣例に従って進められます。

もし、故人との関係から個別に葬儀参列を希望するのであれば、事前に双方の会社に確認の上、決めると良いでしょう。

 

知人・友人

知人・友人が亡くなったときは、その関係の深さによって参列の有無を判断します。

親しい間柄であれば、通夜・告別式の両方に参列することもありますし、そのいずれかだけに参列するケースもあります。

通夜、告別式のどちらに参列するかは、参列者の都合に合わせるのが一般的です。

通夜のみに参列する場合は、告別式に参列できないことを遺族にお詫びしておくとスマートです。

 

葬儀に参列しない場合の対応

葬儀は予定ごとではないため、予定繰りが難しい場合や、個人の事情で参列しないと判断しても問題ありません。

葬儀の案内を受けて欠席するのは失礼にはあたりませんが、辞退の際は遺族への配慮を忘れないようにしましょう。

遺族へのお悔やみと合わせて、参列の辞退について、電話、手紙、メールなどで連絡します。

参列を辞退する理由を具体的に伝える必要はありません。電話の場合は、遺族の状況を考慮してできるだけ端的にするのが望ましいでしょう。

葬儀参列を辞退する代わりに、ご香典や供花などで弔意を表す場合は、お悔やみ状を添えて送るとよいでしょう。

 

他の行事と重なった場合

葬儀の日がほかの行事などとかぶってしまうことがあります。

時間の調整が難しい場合などは、一般的に弔事が慶事に優先します。

結婚式などお喜びごとよりも、葬儀など不祝儀を優先するというのがマナーです。

ただし、慶事の主宰者との関係性などもありますので、状況を踏まえてご判断ください。

 

家族葬はどこまで参列するのか

最近は家族葬という形での葬儀もひとつの形として定着しています。

一般的には、家族葬とは家族やごく近しい人だけでお見送りする小さなお葬式を指し、一般からの参列は控えるのが通常です。

しかし、家族葬の定義はありませんので、一般的な葬儀と同様のケースもみられます。

家族だけで行う家族葬の場合は、葬儀前に案内がなく事後報告されるケースも多く見られます。

事前に連絡があるケースでは、参列についての記載があることが多いので確認して、それに従ってください。

 

親族

親族から家族葬の案内を受けたなら、参列については遺族の意向を確認してそれに従うのがマナーです。

香典や供花を送りたいのであれば、こちらも遺族に確認してください。

家族葬では香典や供花を必ずしも辞退されるわけではありませんので、相手との関係性を考慮して判断するとよいでしょう。

 

仕事・会社関係

同僚や仕事関係者が亡くなり、家族葬の案内を受けた場合の葬儀参列は、遺族の意向に従ってください。

遺族が参列を希望するのであれば、会社の規則に則って対応します。

香典や供花、弔電については、個人からのものは辞退しても会社や同僚有志からのものは別と考えることもありますので、弔意を表すのであればその点についても遺族に確認してください。

 

知人・友人

基本的に知人・友人は家族葬に参列しません。

ただし、一般の葬儀と同様の家族葬のケースもありますので、案内に参列辞退の旨の記載がなく心配であれば、遺族にご確認ください。

 

直葬はどこまで参列するのか

直葬とは、通夜や告別式などを執り行わず、火葬のみを行う葬儀のことです。

こちらの葬儀は家族のみで執り行うのが通常ですので、参列は基本的に不要です。

 

一日葬はどこまで参列するのか

一日葬とは、通夜を省略して告別式のみを行う葬儀です。

通夜はありませんが、それ以外は一般の葬儀と同じですので、参列の有無の判断も一般葬と同様となります。

ただ、参列できるのが告別式のみと日程が限られますので、どうしても予定がつかないのであれば、弔意を伝えて辞退しても良いでしょう。

 

近所の方が亡くなったときにどこまで参列すべきか

旧来は近所でのお葬式は手伝いに行くなどのしきたりも見られました。

しかし、昨今では、自宅葬が少なくなり、ご近所付き合いも限定されることから、葬儀への参列を迷うこともあります。

近所の方が亡くなったときは、その方とのお付き合いの深さによって葬儀への参列を決めます。

関係が浅くても同じ町内などのケースは、町内の方に相談した上で決めるのが安心です。

家族葬への参列は遺族の意向に従いましょう。

その上で、関係性に応じて香典や供花をご検討ください。

 

知らない人の葬儀はどうするべきか

知らない人が亡くなった知らせを聞いたときは、故人との関係に応じて葬儀の参列を判断します。

サークルや友人関係などで、まったく面識がないのであれば葬儀への参加は基本的には不要です。

知らない故人が会社の同僚などであれば、葬儀への参列は社内で相談して決めると良いでしょう。

親族の場合は、自分では知らないと認識していても子どものころなどにお世話になっていることもありますので、家族にご確認ください。

友人や同僚の親族が亡くなり、故人とは面識がないケースは、繋がりのある友人・同僚との関係で参列の有無を判断することになります。

 

葬儀にどこまで参列するか迷ったときの考え方

葬儀にどこまで参列するかという決まりはありません。

葬儀に参列するかどうかを迷ったときは、故人との関係の深さによって判断するのがよいでしょう。

社会的な繋がりが薄くても、お世話になったと思うのであれば、弔意を表すために参列することもできます。

近い関係でも、個人的な事情によっては、参列を見送りたいこともありますが、最後のお別れですので、後悔の無いようご判断ください。

いずれの場合も、最も優先すべきは故人と遺族の意向です。遺族が参列を希望されないのであれば、それに沿って控えるのがマナーです。

 

香典・供花を送るべき範囲とは

香典や供花をどこまで送るのが良いかという決まりはありません。

故人との関係性で、送るかどうかやその金額を決めることになります。

近しい親族や、関係の深い友人・知人、同僚以外で、判断に迷う場合は、まず過去に故人または遺族から香典や供花をいただいているかどうかを確認しましょう。

いただいているのであれば、同様の対応で失礼はありません。

香典や供花は、弔意を表すためのものです。

現在の繋がりの深さに関係なく、送りたいと考えるならそれに従うのが良いでしょう。

 

参列を受ける遺族側~参列を受けるのはどこまでか

参列者をどこまでにするかで、悩まれる遺族もいらっしゃいます。

基本的に参列者の範囲は遺族が自由に決められます。

ただし、今後のお付き合いもありますので、一般的ではない形を取るのであれば、親族などに事前に了承を取り付けておくと安心です。

参列辞退と案内しても、希望される方もあります。その場合は、ご本人の弔意を尊重して、できるだけ対応するのが望ましいでしょう。

 

安心・真心の家族はお葬式のひびきにご相談ください

お葬式のひびきでは、ご遺族、故人のご意向に沿ったお葬式を行います。

葬儀はもちろん、参列者の対応やアフターフォローなど、それぞれのご事情を鑑みて細やかに対応しますので、安心してお任せください。

突発的なご依頼はもちろん、事前相談も伺っておりますのでご利用下さい。

お葬式のひびきに問い合わせる

 

まとめ

葬儀の参列をどこまでにするかの範囲について関係性別に解説し、具体的な対応方法についてもご紹介しました。

葬儀に参列するかどうかは、故人・遺族の意向に沿うことが第一です。加えて、故人との関係性に応じて判断してください。辞退の際は、遺族の心情への配慮も必要です。

葬儀は人生最後の儀式です。後悔のない対応が望ましいでしょう。

お葬式のひびきに問い合わせる