お葬式コラム

2022.07.24

家族葬の費用相場│内訳や価格を抑えるポイントを解説

家族葬

とにかくお金がかかるイメージのある葬儀費用ですが、「できるだけ費用を抑えたい」「内訳に納得してから依頼したい」とお考えの方もいるでしょう。この記事では、家族葬の費用相場についてよくある以下の疑問にお答えします。

  • 家族葬にはいくらかかるの?
  • 葬儀費用の内訳は?
  • 心付けは渡すべき?

また、家族葬の費用の注意点や費用を抑える7つのポイントも紹介するので、葬儀の形式でお悩みの方もぜひ参考にしてください。

家族葬の定義

家族葬は10名程度の近親者で執り行う葬儀です。通常の葬儀には、家族・親族のほかにも友人や会社関係、近所付き合いのあった人たちなども広く参列するため、30名を超える規模で行われることも珍しくありません。

しかし、家族葬の場合は参列者が近親者やごく親しい友人などに限定されるため、多くても30名程度の規模で行われるのが一般的です。

家族葬の葬儀の流れは、一般葬とほとんど変わりません。ただ、通常の葬儀のように通夜、葬儀・告別式を行う場合もあれば、通夜を行わずに1日のみで葬儀(一日葬)を執り行う場合もあります。

実際にはいくらかかる?家族葬の費用相場と内訳

家族葬の費用相場は100万円前後といわれています(お布施の費用は除く)。一般の葬儀にかかる費用が150万円〜200万円程度といわれているため、家族葬を選択することで通常よりも価格を抑えられる傾向があります。

葬儀費用の内訳は大きく「葬儀社に支払う費用」と「宗教者に支払う費用」の2つです。ここからは、それぞれの費用の内訳や費用相場、費用の決まり方を解説します。

ちなみに、お葬式のひびきでは30.8万円(税込)~の家族葬プランをご用意しておりますので、費用面に不安のある方もお気軽にご相談ください。

葬儀社へ支払う費用

葬儀社に支払う費用として、よくある項目は下記の通りです。

項目 内容 費用の決まり方・費用相場
基本料金 葬儀一式にかかる基本的な費用 葬儀社や利用するプランによって異なる
オプション料金 プラン外の項目やグレードアップにかかる追加費用 オプションの追加・グレードアップに応じて追加費用が発生する
斎場利用料 斎場を利用するための費用。基本料金に含まれている場合もある 利用する斎場・日数によって大きく異なる
火葬場利用料 火葬場を利用するための費用。基本料金に含まれている場合もある
(火葬中に飲食した場合の費用は別途支払い)
数千円~数万円(火葬場や炉のグレードによって異なる)
返礼品代(※) 会葬御礼や香典返しの準備にかかる費用 会葬御礼:1,000円/1人
香典返し:3,000円~5,000円/1人
飲食接待費(※) 通夜振る舞い、精進落とし、飲料にかかる費用 通夜振る舞い:3,000円/1人
精進落とし:5,000円/1人

(※)は参列者の人数によって上下する費用項目です。

宗教者へ支払う費用

お坊さん(宗教者)に支払う費用の項目と相場は以下の通りです。なお、宗教者に支払う費用は、基本的に葬儀社の見積もりには含まれていません。よって、葬儀費用にプラスしてお金を準備する必要があります

項目 内容 費用相場
お布施 読経や戒名授与に対する謝礼として支払う費用 10万円程度~(※)
お車代 斎場までの交通費として支払う費用。距離に応じて支払うのが一般的 5,000円~10,000円
お食事代 精進落としを召し上がらない場合にお渡しする費用 5,000円~10,000円

お布施には明確な相場がありません。費用相場は宗教者によって異なるため、特に菩提寺がいる場合は事前に確認しておくといいでしょう。お布施の額を聞くのはマナー違反ではありませんので、安心してお尋ねください。ただ、「おいくらですか?」と聞くと「お気持ちで結構です」と返されてしまうことが多いので、「ほかの方はどれくらい包んでいますか?」と尋ねるとスマートです。

心付けは不要の傾向に

「心付け」は、葬儀に関わるスタッフたちに感謝の気持ちとして渡すものです。以前は心付けを渡すことが暗黙のマナーとされていましたが、現在は不要とする傾向にあります。実際、葬儀社によってはお心付けをいただいても辞退するように指導しているところもあります。地域の慣習がある場合はそれに従うといいでしょう

家族葬の費用の3つの注意点

「葬儀費用が節約できるから」という理由だけで家族葬を選択すると、のちのち請求金額を見て「こんなはずじゃなかった」となるかもしれません。

家族葬を選択する際は、下記の3つの点に注意しましょう。

①一般葬と総額が変わらない場合もある

一般葬よりも小規模で行われることが多い家族葬ですが、葬儀にかかる費用は一般葬とあまり変わらない場合もあります。というのも、葬儀費用の内訳には、参列人数によって料金が変わるものとそうでないものがあるからです

たとえば、火葬場の利用料やお坊さんに支払うお布施などは、葬儀の規模に左右されない場合がほとんどです。また、祭壇や棺などをグレードアップした場合や、プラン外のオプションを追加した場合は、一般葬と同様にその分の料金を追加で支払う必要があります

葬儀の内容にこだわる場合は、家族葬といえども一般葬以上の金額になるでしょう

②家族葬では香典で費用を賄えない可能性も

家族葬では、お返しの手間や費用を省略したり、人によって差が出たりしないよう、一律で香典を辞退するケースも少なくありません。香典を辞退した場合は、自分たちですべての葬儀費用を負担することになります

また、家族葬は一般葬に比べて参列者が少ない傾向があるため、香典を辞退しない場合でも集まる香典の総額は少ないと考えられます。香典で賄えない分に関しても、自分たちで費用を負担する必要があるので注意しましょう。

関連記事:家族葬の香典マナー│群馬県の新生活運動についても解説

③納骨には別途費用がかかる

火葬を終えたご遺骨は、適切な場所に埋葬・散骨する必要があります。納骨にあたっては、葬儀費用とは別にお金がかかるので注意しましょう

近年では、納骨費用を抑えるためにお墓を持たない選択をする人も増えています。費用を抑えた供養方法が気になる方は、下記の関連記事をご覧ください。

関連記事:お墓はいらない│「墓なし」の注意点と供養方法4選

家族葬の費用を抑える7つのポイント

家族葬にかかる費用は、ご葬儀に関する知識があれば安く抑えられます。ここからは、家族葬の費用を抑える7つのポイントを紹介します。

①シンプルなプランを選ぶ

多くの葬儀社では、葬儀形式や内容によって価格の異なるプランを用意しています。葬儀の規模が小さく内容がシンプルなプランほど低価格になる傾向があります。

②プランの範囲内に収める

基本プランの内容に収めることで、葬儀社への支払価格を抑えられます。葬儀社への最終的な支払いには、プラン料金や施設利用料に加えてオプション料金・グレードアップ料金が加算されるのが一般的です(※返礼品や飲食接待費など、最終的な人数によって微調整される項目もあります)。

オプション料金には、故人様のお預かりにかかる費用やお体を守るためのドライアイスの追加費用など、状況によってどうしても追加が必要なものもあります。一方で、グレードアップ料金は祭壇やお棺、骨壺などのグレードを上げなければ発生しないため、プラン内のものを利用することで費用の加算を抑えられます。

また、プランに不要な項目があった場合は、見積りから差し引けるかもしれません。気になる点は遠慮せずに葬儀社に相談してみましょう。

③公営の斎場を利用する

公営の斎場を利用すれば、斎場利用料を抑えられます。斎場には民営斎場と自治体が運営する公営斎場があり、公営のほうが安く利用できる傾向があるのです。ただし、人気のため予約が取りづらく、設備やサービスが民営に比べて劣る場合もあります。

お葬式のひびきでは、1名様からでも利用できる1日1組様限定の家族葬専用式場をご用意しております。式場利用料を含めて30.8万円(税込)~の家族葬プランもご案内しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

お葬式のひびきの家族葬専用式場について詳しく見る

また、ご葬儀の規模に合わせて公営斎場のご案内も可能です。

④一日葬にする

通常2日かけて行う葬儀を1日で行うことによって、式場の利用や飲食費などのおもてなしにかかる費用を抑えられる可能性があります。

⑤無宗教葬にする

宗教にこだわりがなく焼香や読経、戒名を必要としない場合は、宗教者を呼ばない「無宗教葬」を行うことで宗教者への支払いを不要にできます。ただし、お付き合いのあるお坊さん(菩提寺)がいる場合は注意が必要です。のちのちトラブルに発展する恐れもあるため、必ず事前に菩提寺や親族の承諾を得てから行いましょう

⑥葬祭費補助金制度を利用する

下記の保険の被保険者が亡くなった場合、葬祭費補助金が支給されます。

  • 国民健康保険
  • 後期高齢者医療保険
  • 社会保険

国民健康保険・後期高齢者医療保険の場合は「故人の住所がある市区町村」に、社会保険の場合は「勤務先エリアの社会保険所」または「勤務先の健康保険組合」にそれぞれ申請してください。

⑦生前予約を利用する

生前のうちから葬儀社に相談・事前予約をすることで、葬儀費用を抑えられる可能性があります。その理由は、「葬儀社によっては生前予約割引が適用される」、「ご本人が内容を決めることで無駄を省ける」からです。

生前からご自身や家族の死に備えることは、決して不謹慎なことではありません。むしろ、生前から葬儀に関する疑問や不安を解消しておくことで、いざというときに安心してお別れに集中できるでしょう。

お葬式のひびきでも事前相談を承っております。ご指定の場所にお伺いすることも可能です。無理に契約を勧めることはございませんので、安心してお問い合わせください。

お葬式のひびきに事前相談する

費用を抑えた家族葬なら「お葬式のひびき」

家族葬の費用相場は、お坊さん(宗教者)に支払うお金を除いて100万円前後です。ただし、この金額はあくまでひとつの目安です。実際にかかる費用を知りたい場合は、葬儀社に見積り作成を依頼してみましょう。

お葬式のひびきにご相談いただければ、状況やご希望に合わせて費用を算出いたします。また、変動する可能性がある料金についても、ご納得いただけるまできちんと説明いたします。お葬式のひびきでは30.8万円(税込)~の家族葬プランもご用意しておりますので、費用面に不安のある方もお気軽にご相談ください。