お葬式コラム

2024.04.19

【葬儀】浄土真宗のお布施の料金相場はどのくらい?マナーや渡し方を解説

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仏教の中にあっても、葬儀行事やお布施の相場額は宗派によって異なります。

中でもお布施の相場額については、対応について迷われることも多いでしょう。

 

こちらのページでは、浄土真宗の葬儀でのお布施について、相場やお渡しするときのマナー、そして葬儀後の法要のお布施について解説します。

お布施の意味や、金額の決め方を知ることで失敗なくまた失礼のない対応ができるでしょう。

 

ぜひ、最後までお目通しいただき参考になさってください。

 

浄土真宗で葬儀を執り行う場合のお布施相場

葬儀で僧侶に読経をお願いするのは、亡くなってすぐの枕経、お通夜、葬儀での儀式です。

浄土真宗でのお葬式のお布施相場は、この3つの儀式を通じてトータルで10~30万円程度となります。

それぞれの儀式単体では、お通夜が1~3万円。

 

葬儀は10~30万円程度ですので、お通夜を行わない1日葬や、火葬のみの直葬であれば、それに合わせてお布施を調整するという考え方もできます。

一般的に浄土真宗のお布施は、ほかの仏教宗派よりは安価とされます。

 

浄土真宗におけるお布施の意味

お布施は一般的に、寺院の労に対する感謝の意を遺族がお金で支払うもので、僧侶が読経をあげてくれたことに対する対価とされます。

ですが、浄土真宗ではそれとは違い、お布施は阿弥陀如来に対するお礼として納めるものです。その点でほかの仏教宗派とは根本的に考え方が異なります。

お渡しすることには変わり有りませんが、意味を知っておくと対応に迷うことが少なくなるでしょう。

 

浄土真宗でお布施の金額を判断するポイント

浄土真宗の葬儀でのお布施相場には幅があります。金額の差の理由のひとつは、来ていただく僧侶の人数です。

当然ですが、僧侶の人数が増えるとお布施の金額もそれに準じて上がります。

 

葬儀では、主たるお務めを担う導師が一人と、必要に応じて副導師が担います。相場としては、導師一人について10~30万円、副導師一人当たり7~15万円程度です。

葬儀では、導師と副導師一人の二名で担うことが一般的ですが、副導師が増えればその分をお布施に上乗せすることになります。

 

家族葬や小さなお葬式では導師一人だけにお願いするケースもあり、その場合はお布施金額を抑えることができます。

また、お寺によってお布施相場が異なることもありますので、もし判断に悩まれるのであれば、同じ菩提寺の門徒の方や、葬儀社スタッフに相談するとよいでしょう。

 

浄土真宗の葬儀でのお布施の渡し方

葬儀でお布施を渡すときのマナーがあります。

浄土真宗の葬儀でお布施を準備し渡すまでのマナーについて詳しくみていきます。

 

お布施の準備

お布施に使うのはキレイなお札です。香典では基本的に新札を使わないのがマナーですが、お寺にお渡しするお布施は、新札もしくはキレイな状態のお札を準備してください。

浄土真宗では、お布施は奉書紙に包むのが正式ですが、準備が難しければ白無地の一重封筒でも問題ありません。

お札は向きを揃えて、肖像画が書かれている方を表にして奉書紙に包むか封筒にいれます。

奉書紙または白無地封筒には表書きが必要です。

表には「御布施」または「お布施」と記して、裏に「お布施の金額」「氏名」「住所」を記してください。

これを袱紗に包んで、切手盆と共に準備しておきます。

 

お布施を渡すタイミングと具体的な渡し方

お布施を渡すタイミングは、葬儀の前後もしくは会食後のいずれかになります。

一般的には、葬儀の法要が終わった後か、その後の会食の後にお渡しします。

お渡しする前に僧侶に向かい「本日はありがとうございます」と丁寧に挨拶して、葬儀を担っていただいたことにお礼の意を伝えましょう。

そして、お布施を袱紗から出して切手盆に乗せて、表書きを僧侶が読める方に向けて差し出します。

お布施を直接手から渡すのはマナー違反です。もし切手盆がない場合は、袱紗を開いて袱紗に乗せた状態で僧侶に差し出してください。

 

浄土真宗の葬儀でお布施以外に僧侶に渡す費用

葬儀を僧侶にお願いした場合、お布施以外に「お車料」「御膳料」を準備する必要があります。

お車料とは、寺院から葬儀場所まで僧侶に来ていただくのにかかる交通費を指し、5,000~10,000円程度が相場です。

金額は距離に準じて判断しますので、遠方に来ていただくのであれば、それなりの金額を準備しましょう。

 

葬儀主催者や葬儀社の車で送り迎えするのであれば、お車代は不要です。

 

葬儀当日は会食があり僧侶もその席に招きますが、そこに僧侶が参加しない場合は、その変わりとして御膳料をお渡しします。僧侶が会食に参加されるのであれば、御膳料は不要です。

御膳料の相場は僧侶一人当たり5,000~10,000円程度。複数の僧侶にお願いしているのであれば、人数分を考慮して御膳料を包むことになります。

 

お車料と御膳料は、別々の封筒で準備します。白無地封筒の表に濃い墨で「お車料」または「御車料」、「御膳料」と記しておきましょう。

お車料、御膳料の封筒の裏面に渡す人の氏名を記すかどうかは、宗派や慣習によってことなり、無記名のケースも多く見られます。

取り扱いに迷うようであれば、葬儀社スタッフや、親族の方に尋ねてみると安心です。

 

お車料と御膳料は、お布施を渡すタイミングでお渡しします。お車料と御膳料の上に御布施を重ね置いて、切手盆に乗せてお渡しください。

お車料と御膳料は、菩提寺や近隣の風習によって必要としないところもあります。

 

浄土真宗では法名(戒名)にかかる費用は不要

仏式で葬儀を執り行うと、故人について戒名を授けてもらえます。戒名とは仏の弟子になった印となる名前のことで、通常は菩提寺に授けてもらいます。

そして、仏教徒としてお墓に入るには戒名が必要です。

 

一般的に仏教で戒名を授けてもらうときには「戒名料」をお寺に収めるもので、位に応じてその費用が決められます。

浄土真宗では葬儀で戒名が授けられ、戒名料としては求められませんが、格式の高い戒名を希望するのであれば、別途の費用がかかります。

 

葬儀後の法要のお布施相場

葬儀が終わってからも節目ごとに仏教の儀式があり、それぞれでお布施を考えることになります。

それぞれの儀式のお布施相場は次の通りです。

  • 初七日:20,000~30,000円
  • 四十九日法要:20,000~50,000円
  • 百か日法要:10,000~30,000円
  • 一周忌法要:20,000~50,000円
  • 納骨:10,000~30,000円

 

それ以外に、お盆や彼岸のお参りであれば、10,000~30,000円。祥月命日のお参りであれば3,000~5,000円相場でお渡しします。

法要については、無理のない範囲で遺族や親族が対応していくことになります。

 

浄土真宗で永代供養はできるのか

永代供養とは、遺族や親族の代わりに、寺院やお墓を管理するものが費用を受けて、永代に渡ってお墓の管理と供養を担う方法です。

少子化や家族構成の変化から、昨今では永代供養を利用する人が増えつつあります。

ですが、浄土真宗では永代供養という考え方はありません。

 

浄土真宗では、阿弥陀如来が亡くなった人を極楽浄土に導いてくださるため、供養を必要としません。

葬儀や各種法要での読経は、生きてこの世にいる人のためのものと考えられています。そんなことから、浄土真宗では、永代供養という概念そのものがないのです。

 

その代わりに永代経があり、これは永代に渡ってお経を読んでもらうという意味合いのもの。

永代経を希望するのであれば、「永代経懇志」というお布施を納めます。「永代経懇志」は、30,000円~程度とされますが、金額に決まりはなく、お寺の今後の修繕費用に充ててもらう目的で納めます。

永代経はいつまでに頼まなければならないという決まりはありませんので、希望があるときにお寺に相談するとよいでしょう。

 

安心・真心の家族葬はお葬式のひびきにご相談ください

お葬式のひびきでは、宗派を問わず丁寧で心のこもったお葬式を提案いたします。

一般のご葬儀はもちろん、一日葬などご事情に応じて柔軟に対応いたしますので、ご遺族、故人様のご意向をお聞かせください。

ご遺族のご負担をできるだけ抑えて、心残りのない時間をお過ごしいただけますよう努めます。

 

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まとめ

浄土真宗で葬儀を執り行った場合のお布施について、相場やお渡しするときのマナーなどを解説しました。

仏教の中でも宗派によって、考え方などが異なりそれに準じてお布施の取り扱いも違ってきます。マナーを理解して、失礼のない対応が望まれます。

葬儀は突然であり、心情的に平常時とは違いますので何かと判断に迷うことが出てくることがあるかもしれません。心配事やわからないことは、葬儀社スタッフに尋ねると安心です。