「家族葬の連絡はどの範囲まで連絡すればいいの?」
「家族葬の連絡は電話が正解?メールでは失礼になるの?」
「訃報を伝える際のマナーについて知りたい」
上記のような疑問を持っている方に向けて、本記事では次の内容を紹介していきます。
- 訃報の連絡方法や注意すべきマナー
- 家族葬について連絡する際の判断基準と連絡方法
- 家族葬における参列者の範囲と連絡方法
これから家族葬の連絡をしようとしている方やマナーについて把握しておきたい方に役立つ情報を紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
家族葬とは?訃報の連絡方法や注意すべきマナー
家族葬とは、一般的にご家族のみで行う少人数のアットホームなご葬儀のことをいいます。しかし、参列者の範囲に正式な決まりはなく、故人が生前親しくされていた方ならご友人や職場の方々なども参列できます。
多くても30名以下で行われるのが一般的なため、参列者の対応に追われるようなこともありません。ここでは家族葬でご葬儀を検討中の方に向けて、訃報の連絡方法や注意すべきマナーを紹介していきます。
職場への連絡は迅速に!故人と遺族の会社へ連絡する際のマナー
故人やご遺族がお勤めしている場合は忌引休暇等の問題もあるため、速やかに職場に連絡しなければなりません。身内だけで家族葬を行う際は、その旨もきちんと伝える必要があります。
弔問やお香典等を辞退する場合は、職場の方が準備してしまう前にその旨を伝えておくのも大切です。故人と遺族の会社にそれぞれ連絡する際は、下記の例文を参考にしてみてください。
故人の会社に遺族が連絡する場合の例
営業課の佐藤弘の妻です。
昨日、佐藤弘が亡くなりましたため、ご報告させていただきました。
生前本人が希望していました通り、葬儀は近親者のみで執り行うため、恐れ入りますがご弔問やお香典等のご厚志は辞退させていただきます。
また、葬儀日程や会場についても、社内に公開しないようにお願い申し上げます。
遺族の会社に本人が連絡する場合の例
営業課の佐藤です。
私事で恐縮ですが、昨日私の母が亡くなりましたため、ご報告させていただきます。
生前本人が希望していました通り、葬儀は近親者のみで執り行うため、恐れ入りますがご弔問やお香典等のご厚志は辞退させていただきます。
また、葬儀日程や会場についても、社内に公開しないようにお願い申し上げます。
家族葬の連絡をする際、電話やメールどちらがマナーに適しているか?
家族葬に限らず訃報の連絡方法でもっとも一般的なのは、電話や文書で伝える方法です。故人の職場や友人、知人など大勢の方に迅速に伝えたい場合は、メールでの連絡も有効です。
ただし、年配の方や直属の上司など相手によって、メールでの連絡は失礼となってしまうかもしれません。家族葬に参列してほしい方への連絡は、間違いがないように電話で連絡するのがおすすめです。
家族葬の事後報告をする際の手紙やハガキの書き方は?
家族葬は近親者のみで執り行うため、ご葬儀を執り行ってから事後報告することが多いです。故人やご遺族の職場、参列をお願いする方以外の連絡は、事後報告として手紙やハガキで連絡するのが一般的です。
手紙やハガキで家族葬の事後報告をする際の例文は、下記を参考にしてみてください。
手紙やハガキで家族葬の事後報告をする際の例文
母佐藤花子儀 かねてから療養中でございましたが去る4月15日に永眠いたしました。
ここに謹んでご通知申し上げます。
葬儀におきましては 故人の生前の意志により誠に勝手ながら 家族のみにて執り行いました。
本来ならば早速申し上げるべき処でございましたが ご通知が遅れたことをお許しください。
尚 お供えやご香典につきましてはご辞退させていただきたくお願い申し上げます。
生前中賜りましたご厚意に心より御礼申し上げ 失礼ながら書中をもってお知らせ申し上げます。
令和5年4月30日
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都××区〇-〇-〇
喪主 佐藤太郎
家族葬について連絡する範囲は?判断基準と連絡方法
家族葬について連絡する範囲は、故人の交流の広さによっても大きく異なります。家族葬の参加をお願いする人とお断りする人によって、連絡するタイミングも変更しなければなりません。
ここでは家族葬について連絡する範囲や判断基準、連絡方法について紹介していきます。どこまで連絡すればよいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
訃報を連絡する優先順位とは?一般的な判断基準の考え方
訃報を連絡する優先順位として、まずは三親等辺りまでの親族に最初に知らせるのが一般的です。続いて葬儀会社やお寺などに連絡して、葬儀の日取りを早めに決めてください。
次に故人の友人や知人などお世話になった方々への連絡となりますが、遺族がすべての人間関係を把握しているわけではありません。一番親しくしていた友人や会社の人事部などにお願いして広く周知してもらえるようにお願いするのもひとつの方法です。
地域や近隣と交流があった故人の場合は、電話やメールよりも直接挨拶した方がよいでしょう。
家族葬の連絡をする際、故人の友人にも連絡するべきか?
家族葬の連絡をする際に一番悩んでしまうのが、故人の友人に対しての連絡です。「〇〇さんには連絡があったけど私にはなかった」など、ひとつ間違えると人間関係のトラブルを招きかねません。
この場合は遺族が覚えている範囲で一番親交のあった友人にのみ連絡して、そこから身近な友人に伝えてもらうようお願いしてみましょう。
参列をお断りする場合、家族葬の連絡はどのように伝えるべきか?
訃報を連絡する判断基準について紹介しましたが、家族葬の場合はすべての人に参列をお願いするわけではありません。参列をお断りする場合は、訃報の連絡と一緒に参列をお断りする旨も伝える必要があります。
家族葬の参列をお断りする場合の例文は、下記を参考になさってみてください。
参列をお断りする場合の例文
お忙しいところ、突然のご連絡申し訳ありません。
日頃お世話になっております、佐藤花子の息子の佐藤太郎と申します。
本日、午前9時に母花子が亡くなりました。
通夜、葬儀に関しましては母の生前の希望により、家族葬のみで執り行う予定です。
葬儀への参列およびご厚意につきましては、故人の遺志によりご辞退申し上げます。ご不便をおかけしますことをどうかご容赦ください。
家族葬の参列者の範囲はどこまで?連絡方法と注意点
家族葬の参列者の範囲に決まりはありませんが、葬儀の規模によって決めていくのが一般的です。家族葬の参列をお願いする方には、速やかに場所や時間等の詳細を連絡しなければなりません。
ここでは家族葬の参列者の範囲や連絡方法、注意点などについて紹介していきます。
参列者の範囲は何を基準に決めるべきか?判断基準と考え方
家族葬は故人の家族や親族のみが参列できると考えている方も多いですが、故人と親しかった友人や知人に参列していただいても問題はありません。公正取引委員会が暫定的に定めている家族葬の定義は以下となります。
- 親族や親しいご友人など親しい関係者のみが出席して執り行う葬儀
- 参列者50名未満の葬儀を家族葬として定義する
家族葬の参列者の範囲は、あくまでも喪主やご遺族の判断に委ねられます。後でトラブルにならないよう、参列をお断りする方には参列辞退の連絡を忘れないようにしましょう。
家族葬の規模ごとにおける一般的な参列者の範囲
家族葬の参列をお願いする範囲は、一般的に葬儀の規模によって決めていきます。下記は規模に合わせて参列をお願いする方の目安となりますが、親族以外にも故人と生前親しくしていた友人や知人に声をかけてもかまいません。
- 10名程度:故人の配偶者や子供、親や孫など
- 20名程度:上記のご遺族や親族に加えて故人の兄弟や姉妹、その配偶者など
- 30名程度:上記のご遺族や親族に加えて故人のいとこや甥・姪、故人の友人など
家族葬の案内は迅速に!連絡方法と注意点
家族葬の参列をお願いする方には、葬儀の日程や会場が決まり次第迅速に詳細を伝える必要があります。この場合、連絡の行き違いや送信ミスなどが起きては大変です。
基本的には電話で一報を入れた後に、メールなど文書で残る形で詳細を伝えるのがマナーです。電話ですべてを伝えてしまうと、相手は改めて確認することができません。
家族葬の詳細をメールで送る場合の例文は、下記を参考にしてみてください。
【件名】葬儀日程の件
田中和夫様
先ほどご連絡させていただきました母 花子の葬儀につきましてご案内申し上げます。
日時 通夜 4月18日(水)18時より
葬儀告別式 4月19日(木)11時より
場所 ひびきのホール
住所 群馬県前橋市朝日町4丁目8−1
電話番号 0120-035-922
喪主 佐藤太郎
尚 この度の葬儀につきましては故人の遺志により家族葬にて執り行います。
また納棺式は15時30分より葬儀会場となる「ひびきのホール」にて行いますので お時間お繰り合わせのうえご参集頂ければと存じます。
佐藤太郎 住所 群馬県前橋市〇〇町××−×
電話 〇〇〇−〇〇〇〇−〇〇〇〇
家族葬で参列を希望する人には、どのように参列の可否を伝えるべきか?
生前故人と親しくしていた人の中には、自ら家族葬への参列を希望される方もいらっしゃいます。参列をお願いする方には、家族葬の詳細が決まり次第に速やかにその旨を伝えましょう。
重要なのは、参列を希望される方にお断りする場合の連絡方法です。失礼にならないよう、お断りする理由も明確に伝えなければなりません。
近親者のみで葬儀を執り行うことをはっきり伝えれば、相手も納得していただけます。使い慣れていない言葉を使用すると何が言いたいのか伝わりにくくなってしまいますが、できるだけ丁寧に話すことを意識しながら何を伝えたいかを明確にしておきましょう。
大切な故人をお見送りする家族葬は「お葬式のひびき」にお任せください
家族葬は近親者のみで故人を見送れるアットホームな葬儀ですが、基本的に小規模な葬儀となるため、どの範囲にまで連絡すればよいのか悩んでしまいます。家族葬の参列をお願いする方には、葬儀の詳細が決まり次第速やかに連絡を行ってください。
参列をお断りする場合は、基本的に家族葬を執り行った事後報告でかまいません。故人が生前に家族葬を希望していた旨を伝えれば、相手も必ず納得してくれます。
「お葬式のひびき」では、家族の手で送るあたたかいお葬式のお手伝いをさせていただきます。不明な点についても丁寧にご案内いたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。