お葬式コラム

2022.08.28

葬儀費用の平均はいくら?家族葬・一日葬・直葬の費用相場も解説

葬儀-葬式

この記事では、

  • 葬儀費用の全国平均
  • かかる費用の内訳
  • 形式(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)による費用相場の違い

をお伝えします。

葬儀の費用に対して「とにかく高額そう」「ぼったくられそう」と不安をお持ちの方は、この記事を読めば葬儀費用に対する知識が深まり、漠然とした不安の解消が可能です。

不安を解消しておけば、「もしも」のときも慌てずに最後のお別れに集中できます。また、残される家族の負担を減らすためにご本人が今からできることも紹介するので、ご家族だけでなくご自分の葬儀について考え始めた方も、ぜひ参考にしてみてください。

葬儀費用の平均相場は200万円

一般的に、葬儀費用の平均相場は200万円程度といわれています。この金額は、基本料金となる「葬儀費用」に「返礼品費」「飲食接待費」「寺院費用」を含めたものです。内訳は葬儀費用が100万円程度、それ以外の項目の合計が100万円程度です。

【葬儀費用200万円の内訳相場】

①葬儀費用 ②返礼品費 ③飲食接待費 ④寺院費用 ①~④の合計
100万円程度 35万円程度 35万円程度 30万円程度 200万円程度

それぞれの項目を詳しくチェックしていきましょう。

①お葬式を行うための「葬儀費用」

葬儀費用は、お葬式の儀式そのものにかかる費用です。具体的には次のような項目があります。

  • 祭壇・棺・遺影などにかかる費用
  • 人件費
  • 寝台車・霊柩車の車両費
  • 式場使用料
  • 火葬場使用料(※)

(※)火葬場使用料は、葬儀社が立て替えて葬儀費用と合算して喪主に請求する場合と、喪主が直接火葬場に支払う場合があります。直接支払いの場合は見積もりの金額にプラスしてお金が必要になるので注意が必要です。

②参列者によって変動する「返礼品費」

返礼品費は、参列者への会葬御礼品や香典返しにかかるお金です。

返礼品にかかる費用は「実数清算」です。実際に使った分だけ支払えばいいので、用意した分をすべて買い取る必要はありません。多めに引き取って自宅への弔問客や四十九日にお渡しすることもありますが、余った分を葬儀社あるいは返礼品の会社に送り返せば返金を受けられるのが一般的です。

返礼品の1人あたりの相場は、会葬御礼品が1,000円程度、香典返しが3,000円~5,000円程度です。

③火葬中に金額が確定する「飲食接待費」

飲食接待費はお葬式の間の飲食にかかる費用で、内訳は次の通りです。

  • 通夜ぶるまい×人数分
  • 精進落とし(お清め)×人数分
  • 飲料代
  • 火葬中の飲食代(おつまみや飲料)

飲食接待費は参列者の人数によって大きく変動する項目です。見積もりには一旦おおよその個数を記載しておき、火葬を終えた後に最終的に出た個数に合わせて調整します。

配膳会社に手配を依頼する関係上、食事は数を調整できる時間にリミットがあります。最終的な変更可能時間をあらかじめ確認しておきましょう。

食事の1人あたりの相場は、通夜振る舞いが3,000円程度、精進落としが5,000円程度です。

なお、飲料代は不確定要素が強いため、見積もりには含まずに配膳会社に実数分を直接支払うケースが多いです。火葬中のおつまみ代や飲料代も見積もりには含まれないのが一般的で、多くの場合は火葬場に直接支払います。

④お寺様に支払う「寺院費用」

お葬式にお坊さんを呼ぶ場合は、お礼として支払うお金がかかります。寺院費用の内訳には、次のようなものがあります。

  • お布施(読経や戒名授与に対するお礼)
  • お食事代・お車代

寺院費用は、ご遺族からお坊さんに直接お渡しするものです。そのため、葬儀社の見積もりには含まれていないので注意しましょう。

お食事代・お車代の相場はそれぞれ5,000円~10,000円程度です。お車代は距離に応じてお渡しする必要があるため、お坊さんが遠方からいらっしゃる場合は交通費を計算します。

なお、お布施には明確な相場がなく、いくら包めばいいのかはお付き合いのあるお寺様(菩提寺)によって異なります。金額を知りたい場合は、葬儀経験のある親戚に確認したり、菩提寺に直接問い合わせたりするといいでしょう。お付き合いのあるお寺様がいない場合は、宗教者紹介サービスを利用する方法もあります。

葬儀の形式と相場の違い

お葬式は以下の4つの形式に分類できます。

  • 一般葬
  • 家族葬
  • 一日葬
  • 直葬(火葬式)

形式ごとの特徴・費用相場の違いは以下の通りです。

形式 特徴 費用相場 お葬式のひびきの場合
一般葬 ・通夜と葬儀・告別式の2日間行われる
・通夜には故人と縁のあった人が広く参列する
150~200万円程度 一般葬にも対応しております。詳細はお気軽にお問い合わせください。
家族葬 ・参列者は30名以下が多い
・通夜もごく親しい身内のみで行われる
100万円程度 308,000円(税込)~
一日葬 通夜を行わずに葬儀・告別式、火葬を1日で行う 100万円以下 308,000円(税込)~
直葬(火葬式) ・10名以下で行われることが多い
・通夜と葬儀・告別式は行わず簡単なお別れのみ
50万円程度 110,000円(税込) 〜

お葬式のひびきでは、すべての形式にリーズナブルな価格で対応しております。それぞれの形式の違いやかかる費用の詳細をスタッフから直接聞きたい場合は、いつでもお気軽にご連絡ください。ご希望やご状況に合わせてオリジナルのプランのご提案も可能です
お葬式のひびきに問い合わせる

それでは、ここからはそれぞれの形式と相場の違いを詳しく紹介します。

①一般葬

一般葬は、多くの人が思い浮かべる一般的なお葬式のスタイルです。通夜と葬儀・告別式の2日間かけて行われ、通夜には家族や友人だけでなく、会社関係やご近所さんまで故人とゆかりのあった人たちが広く参列します。

一般葬の相場は150万円~200万円程度です。規模が大きいため式場利用料が高かったり飲食接待費や返礼品費が高くなったりしがちですが、その分お香典も集まりやすく、葬儀費用に充てられます。

なお、お葬式のひびきでは参列者が30名以上の方やお付き合いの関係上家族葬が難しい方に向けて、式場利用料を抑えられる公営斎場(市営斎場)でのお葬式もご提案しております

②家族葬

家族葬は家族や親しい親戚、故人と特別ゆかりのある友人などを招いて小規模で行われる葬儀を指します。通常は、一般葬と同様に2日間かけて行われます。「家族だけでゆっくりお別れの時間を過ごせる」と、近年支持を集めているスタイルです。

家族葬の相場は100万円程度です。参列者の人数がある程度予想できるため、より請求金額に近い見積もりが作成できるでしょう。

ただし、「家族葬=安い」ではない点には注意が必要です。家族葬では香典返しの手間や参列者の負担を考慮して香典を辞退するケースも多く、その場合は葬儀費用の負担が一般葬と同等もしくはそれ以上になるケースもあります。

お葬式のひびきでは年間300件以上の豊富な施行実績をもとに、お客様おひとりおひとりに合わせたリーズナブルな家族葬プランを308,000円(税込)~ご用意しております。家族葬のメリット、デメリットについても詳しくご説明できますので、一般葬か家族葬かで迷われている方もお気軽にご相談ください。
関連記事はこちら:家族葬の費用相場│内訳や価格を抑えるポイントを解説

③一日葬

一日葬は、通夜を行わずに葬儀・告別式・火葬を1日で行うお葬式のスタイルです。家族葬と同様に小規模で行われるケースが多いですが、一般葬のように広く参列者を招くことも可能です。

一日葬は100万円以下で執り行えるケースが多く、近年では「葬儀費用をより抑えられる」「1日で済むので遺族・参列者の負担が少ない」といった理由から一日葬を選択する方も増えています。なお、家族葬と同様、香典返しの手間や参列者の負担を考慮して香典を辞退するご遺族も少なくありません

「手間」か「お金の心配か」で迷われる方に向けて、お葬式のひびきでは1日1組様限定の自社ホールにて、価格をぐっと抑えた308,000円(税込) 〜の一日葬プランをご用意しております。お葬式にかかる費用そのものを減らせれば、たとえ香典を辞退しても費用負担が少なく済むでしょう。
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④直葬(火葬式)

直葬は通夜、葬儀・告別式を行わずに火葬のみを行うお葬式のスタイルです。火葬式、荼毘式と呼ばれることもあります。直葬も1日のみで行われますが、一日葬との違いは葬儀・告別式がなく、お別れの時間も5分程度と短い点です。お坊さんによる読経がないケースもあります。

火葬式の相場は50万円程度です。家族葬や一日葬よりもさらに小規模で行われるのが一般的です。直葬は4つの葬儀形式のなかで最も費用を抑えられますが、大金がかかることには代わりありません。

お葬式のひびきなら相場を大きく下回る110,000円(税込) 〜の直葬プランをご用意しております。また、火葬・お坊さんによる読経・埋葬がセットになったプランも253,000円(税込)からご利用いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
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ただし、お付き合いのあるお寺様がいる場合は、安易に直葬を希望することはおすすめできません。菩提寺の許可なく読経のない火葬式にしてしまうと、納骨時にトラブルになる恐れがあるので注意しましょう。

葬儀費用を抑える5つの方法

お葬式が小規模かつシンプルになるほど、葬儀費用を抑えられます。しかし、葬儀費用を抑える方法はそれだけではありません。ここでは、葬儀の費用をより安くするための5つの方法を紹介します。

①複数の葬儀社に見積もりを依頼する

複数の葬儀社に見積もりを依頼することで、葬儀費用を比較・検討できます。ただし、見積もりに提示された金額だけで判断するのは危険です。ぱっと見は安く見えても、実は追加料金が発生して最終的に高額になるケースもあります。

見積もりを比べる際は以下のポイントもチェックしておきましょう。

  • 基本料金に含まれている項目
  • 追加料金の可能性がある項目
  • 見積もり上の項目以外でかかる費用

事前に見積もりを依頼・契約しておけば、早割が適用される場合もあります。

②自治体の制度を利用する

自治体と葬儀社が連携して行う「市民葬(区民葬)」は、安価でお葬式を執り行えます。市民葬(区民葬)の目的は、市民(区民)の経済的負担を減らすことです。そのため、対象となるのは故人または近親者がその自治体に住んでいる場合のみです。申し込みは各自治体や提携葬儀社にて行えます。

③葬祭費の補助金・扶助制度を利用する

故人が以下に該当する場合は葬祭費の補助金制度を利用できます。

  • 国民健康保険または後期高齢者医療保険に加入していた場合
  • 社会保険に加入していた場合

故人が国民健康保険または後期高齢者医療保険に加入していた場合は、市区町村から「葬祭費(5万円程度。市区町村によって異なる)」が、社会保険に加入していた場合は会社から「埋葬料・埋葬費・家族埋葬料(各5万円)」のうち該当するものが支払われます。

そのほかにも、故人の勤務先から死亡退職金や弔慰金(ちょういきん)が遺族に支払われることもあります。

また、以下に該当する場合は葬祭扶助制度を利用できます。

  • 遺族が生活保護を受けるほど経済的に困窮している場合
  • 遺族がおらず遺族以外の人が葬儀を手配する場合

葬祭扶助制度によって行われる葬儀を「福祉葬(または生活保護葬、民生葬)」といいます。福祉葬で行える葬儀形式は直葬のみです。支給される金額は各自治体によって異なります。葬祭扶助を利用したい場合は、必ず葬儀前に申請する必要があるので注意しましょう。

④香典を受け取って葬儀費用に充てる

香典収入を得ることで一部を葬儀費用に充てられるため、出費を抑えられます。

ただ、香典返しの手間を減らしたい、参列者に負担をかけたくないなどの意向で香典を辞退するケースもあるため、家族や親族間で考えをまとめておく必要があるでしょう。

⑤生前から民間の生命保険に加入しておく

「貯金はないけど家族に迷惑をかけたくない」という方は、葬儀費用の準備手段として生命保険や葬儀保険に加入しておく方法があります。凍結の可能性がある銀行口座とは異なり、保険金は受取人が申請すればすぐに受け取れます。加入している生命保険によっては、葬儀費用を賄うことも十分に可能です。

葬儀費用に関するよくある質問

ここからは、葬儀費用に関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。

Q.葬儀費用を負担するのは誰?

A.法律上、明確な決まりはありませんが、葬儀費用は「施主(せしゅ)」が支払うのが一般的です。喪主が遺族の代表として葬儀を取り仕切る一方、施主は費用面で葬儀の運営をサポートします。

ただ、近年では施主をたてないケースも多く、葬儀費用の支払いは次のいずれかが採用される場合がほとんどです。

  • 喪主負担
  • 相続人負担
  • 相続財産から支払う
  • 慣習に従う

葬儀費用の負担を巡っては法律上のトラブルに発展するケースもあり、関係者同士の話し合いが大切です。

Q.葬儀費用は故人の貯金から支払える?

A.支払いは可能です。ただ、「故人の貯金=遺産」なので、独断で使用すると後々親族間のトラブルに発展する恐れがあります。

また、亡くなったことが金融機関に伝わると口座が凍結され、口座からお金を引き出すために所定の手続きが必要となります。凍結対策として生前から葬儀費用を引き出しておくのもひとつの方法ですが、本人や親族の了解なく行うのはトラブルのもとです。

Q.葬儀費用を支払うタイミングや方法は?

A.葬儀終了後1週間以内が一般的です。支払い方法は現金振込、クレジットカード、コンビニ決済、ローンなどさまざまですが、葬儀社によって対応している支払い方法が異なるので注意しましょう

葬儀費用の内訳・相場を知って「もしもの時」に備えよう

葬儀費用の平均相場は200万円程度といわれています。ただし、お葬式には一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬式)といった異なる形式があり、それぞれ相場も違います。おひとりおひとりのお考えやご状況によっても葬儀費用が大きく変わってくるため、「自分たちの場合の葬儀費用」を知りたい場合は葬儀社に問い合わせてみましょう

お葬式のひびきでは、生前からのご相談も承っております。事前相談には費用に関する漠然とした不安を解消できるだけでなく、「もしものときはこの葬儀社に電話すれば大丈夫」という安心を得られるメリットもあります。

  • 何もわからないから丁寧に説明してほしい
  • リーズナブルなお葬式をしたい
  • 費用に納得してから葬儀を行いたい

といった方は、ぜひお葬式のひびきにお問い合わせください。24時間365日いつでもお電話をお待ちしております。
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