お葬式コラム

2023.12.25

葬儀の挨拶 | お悔やみの言葉と伝え方のマナーやタイミングを解説

葬儀-葬式

葬儀での挨拶は、普段とはちがうマナーがあります。

葬儀でお悔やみの挨拶をするときに失敗しないよう、事前に確認しておくとよいでしょう。

 

こちらでは、葬儀でのお悔やみの挨拶について、タイミングやマナーを具体的な言葉を交えてご紹介します。

葬儀の前後での注意点についても記載していますので、ご参考になさってください。

 

葬儀でお悔やみを伝えるタイミング

訃報を受けたときにお悔やみを伝えるタイミングはいくつかあります。

葬儀の案内を文書で受け取り、お通夜または告別式に参列するのであれば、参列の際にお悔やみを伝えます。

もし、葬儀に伺えないのであれば、電話や手紙、関係性によってはメールなどでお悔やみを伝えましょう。

このときに、参列出来ない理由を述べる必要はありません。

 

訃報の連絡や葬儀案内を電話で受けたときは、あわてずにまずお悔やみを伝えましょう。

その上で、葬儀参列時に改めてお悔やみを述べるのがマナーです。

 

葬儀会場でのお悔やみを伝えるタイミング

葬儀会場ではまず、受付で芳名記帳や香典をお渡しするときに、合わせてお悔やみを述べます。

また、会葬後にご遺族の挨拶を受ける場面があれば、そこでお悔やみを伝えましょう。

いずれの場合も、ご遺族や受付係の方の負担にならないよう、出来るだけ簡潔にお伝えしてください。

 

葬儀でのお悔やみの言葉

葬儀会場は慌ただしく、また遺族の気持ちも回復しない中ですので、ここでのお悔やみは簡潔で一般的な言葉を用いるのがおすすめです。

葬儀で使われる一般的なお悔やみの言葉がいくつかあり、それぞれに意味や使い方がありますので、立場や状況に合わせて選んでください。

それぞれのお悔やみの言葉と使い方について解説します。

 

お悔やみ申し上げます

こちらは、文書・口頭のいずれでも使えるお悔やみです。

挨拶では「心よりお悔やみ申し上げます」とするのが一般的で、文書でも同様の言葉で問題ありません。

ただし、これは亡くなったすぐ後のお通夜や葬儀のころに使う言葉ですので、それ以降にお悔やみを伝える時には使わないのでご注意ください。

 

ご冥福をお祈りします

故人の魂が安らかであることを祈るこの言葉は、一般的には文書で用いられます。

使用例は「謹んでご冥福をお祈りします」など。

こちらの言葉は仏教由来ですので、宗教や状況によっては使いにくいことがあります。

 

ご愁傷様です

相手の気持ちに寄り添って、悲しく思っていますという意味の言葉です。

「この度はご愁傷様です」と遺族に声をかけるときに用いられ、目上の方やビジネスの関係者などに向けて使われることがあります。

「ご愁傷様」という言葉は、お悔やみとして適当ですが、世の中では皮肉言葉で用いられることもあります。

人によって言葉の印象が違いますので、余計な波風を避けるためにできるだけ丁寧な言葉を使うなど、使い方には注意が必要です。

 

合わせていたわりの言葉を添える

お悔やみの言葉はできるだけシンプルに伝えるのがマナーです。

その中で、先のお悔やみと合わせて遺族の方にいたわりの言葉をかけるとよいでしょう。

「お力落としのことと思いますが、お体ご自愛ください」「残念でなりません」など、関係性に応じて相手の気持ちに寄り添った言葉をかけてください。

 

葬儀のお悔やみ挨拶で避けるべきこと

葬儀でお悔やみの挨拶をするときに使ってはいけない言葉や避けるべき話題があります。

お悔やみ挨拶の禁忌についてみていきます。

 

忌み言葉・重ね言葉を使う

お葬式では、死や不幸を連想させる「忌み言葉」や、不幸の連続を思わせる「重ね言葉」は避けてください。

具体的には、次のような言葉です。

  • 忌み言葉:消える・苦しむ・浮かばれない・続いて など
  • 重ね言葉:たびたび・わざわざ・重ね重ね・再三 など

ほかにも、「死ぬ」「生きる」など直接的な言葉は相応しくありません。

必要があれば、「ご逝去」「お元気なころ」などに言い換えて使いましょう。

 

亡くなった理由を尋ねる

遺族や関係者に、葬儀会場で故人が亡くなった理由や亡くなったときの様子を尋ねるのはタブーです。

また、参列者同士で情報を共有し合ったり、詮索するのもマナー違反。

葬儀の席では、故人とのお別れに心を向けてください。

 

長話

久しぶりに顔を合わせた場合など、ついお悔やみが長くなってしまうことがありますが、それは望ましくありません。

遺族を気遣ってのことであっても、ほかの弔問の方や、葬儀進行の手前、そこで時間を使わせてしまわないようにするのがマナーです。

葬儀の席ではお悔やみを述べるにとどまり、必要に応じて後日、改めて連絡するなどが望ましいでしょう。

 

葬儀でのお悔やみのマナー

葬儀でお悔やみを伝える時に知っておきたいマナーがあります。お悔やみでの注意点についてみていきます。

 

遺族の宗教を考慮する

葬儀は宗教によってマナーやしきたりが異なります。使われる言葉が違ったり、香典の扱いが異なるなど。

葬儀では、その宗教に準じて対応するのがマナーです。

ただし、自分の宗教と違う場合は、わざわざ何かを準備する必要はありませんので、出来る範囲で対応すればよいでしょう。

 

遺族へのいたわり

葬儀での遺族は、家族を失った悲しみと、その後の対応の煩雑さとで大きな心労を抱えています。

そんな中で、気を張って参列者の対応をされていますので、できるだけ遺族に気を遣わせないよう配慮を心がけてください。

 

メールや電話で訃報を聞いたときのお悔やみ

訃報を電話で聞いたとき、まずはお悔やみの言葉を伝えます。

葬儀での挨拶と同じく「心よりお悔やみ申し上げます」と伝えた上で、葬儀日程などを確認してください。

遺族は、家族を亡くした悲しみの中、葬儀までの対応に追われていますので、長話を避けて簡潔に話すようにしましょう。

 

メールで訃報の知らせを受けたときも、同様にまずはお悔やみの言葉をかけます。

電話、メールでのお悔やみの後は、葬儀に参列するなどで改めて弔意をあらわすことになります。

 

葬儀に参列できない場合のお悔やみ

訃報を受けて葬儀に参列出来ない場合は、ほかの方法で弔意を伝えることができます。

直接お別れを伝えられないときのお悔やみの伝え方についてご紹介します。

 

手紙や電話でお悔やみを伝える

遺族に向けて、故人を弔う思いを込めて送るのがお悔やみ状です。

お悔やみ状は、訃報を聞いてすぐに送るもので初七日までに届けるのが目安と考えるとよいでしょう。

お悔やみ状には、お悔やみの言葉と、遺族への慰め、葬儀に参列できなかったことのお詫びを記します。

時候の挨拶や、「拝啓」「謹啓」といった頭語は不要です。

お悔やみ状の様式ですが、二重封筒を避けて、便せんは一枚にまとめます。無地白色の便せん、封筒を使用してください。

 

供花・弔電で弔意を表す

葬儀に参列できず、お悔やみが伝えられない場合に供花や弔電で弔意を表すことができます。

弔電は、電話またはインターネットで申し込めますので、葬儀の3時間程度前までに着くよう手配すれば良いでしょう。

供花は会場の都合や、地域の風習なども関係しますので、事前に遺族に送ることを確認して同意を得てください。

その上で、基本的には葬儀を執り行っている葬儀会社を通して依頼することになります。

 

香典を送る

葬儀に参列せずに香典だけをお渡ししてお悔やみを伝えることができます。

方法としてはふたつあり、ひとつは代理の方に預けるというもの。

家族や知人、会社の方で香典を預かって下さる方があれば、お願いすることができます。

 

もうひとつは、郵送で送る方法です。

郵送する場合は、通常と同じ香典袋に香典を入れて、現金書留を利用してください。お悔やみ状を同封するのがマナーです。

いずれの場合も、弔電や供花と合わせて送ることで、より丁寧に気持ちを伝えることができます。

 

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まとめ:マナーを守って気持ちを伝えましょう

葬儀でのお悔やみ挨拶のマナーについて、具体的な文言や使い方など解説しました。

葬儀では普段と違うマナーがあり、繊細な場でもありますのでご遺族や、ほかの参列者に配慮して行動することが望まれます。