お葬式コラム

2019.05.21

葬儀の種類

葬儀-葬式

近年、葬儀に対する価値観の多様化から、形式に則った葬儀に捉われずより「自分のための葬儀」「自分らしい葬儀」をしたいと考える方が増えています。
その一方でとにかく時間とお金をかけずに済ませてしまいたいという人もいます。
しかし実際に葬儀会社やその他関連の業者ではどのような葬式を行っているのか。ご存じない方も多いでしょう。
ご自身はもちろん、大切な人にとってふさわしい葬儀とはどんなものか。まずは葬儀のスタイルを知ることから始めてはいかがでしょう。葬儀にはどういったものがあるのか、知識として知っておくことで、実際の葬儀を行う時に、葬儀社へ自分達の希望を伝えやすいでしょう。
こちらでは、一般的な葬儀の種類と近年広がる新しい葬儀スタイルをご紹介します。

一般的な葬儀

一般葬

一般葬とは、一般会葬者なども含めて行う葬儀のことです。葬儀と聞いてこの一般葬のイメージが思い浮かぶように、最も馴染みが深い伝統的な形式で、多くの方が集まる大きな葬儀です。参列者は遺族・親族の他に会社関係や近所の人などの親族以外の関係者も参列します。
地域によって流れは多少異なりますが、遺族と参列者が故人を偲んで食事をし、通夜が始まり別れの時間をともに過ごします。通夜の翌日に、お経などの読み上げ故人を偲ぶ葬儀式、遺族や参列者が故人に別れを告げる告別式が行われます。告別式後はお別れが済んだ後は、故人の柩を火葬場へと運ぶ「出棺式」→「火葬場での納めの式」→「骨上」という流れで進行されます。

家族葬

家族葬は、近年多く選ばれている葬儀形式の一つで、基本的に遺族・親族の身内だけ(10~30名程)で執り行います。親族の了解を得た故人と関係性の深い知人・友人は参列しますが、一般会葬者は参列しません。家族葬の特長は、遺族が故人と最期のお別れの時間をゆっくりと過ごし、あたたかい雰囲気の中で見送ることができることです。
参列者の範囲や人数については明確な定義がなく、葬儀会社のプラン内容の範囲で遺族が自由に決められます。地域交流の希薄化が進む昨今、亡くなる方の高齢化もありこの家族葬を選ぶ方が増えています。

一日葬

一日葬は通夜式を行わず、告別式と火葬を一日で執り行う葬儀形式です。喪主や遺族が高齢者の方が多く、体力面の負担が大きい場合、仕事で忙しく休みがとりにくい場合など、参列者のスケジュールの都合がつけにくいときなどに一日葬の形式を選ばれる方が多いです。また、通夜料理の費用、親族の宿泊費などを削減できるといった経済的な理由からも選択する方もいます。遺族や参列者の時間的・経済的な負担を軽減できる一日葬を行う方は増えていますが、菩提寺との関係で遺族の希望だけでは行えない場合もあります。

自宅葬

亡くなった方の自宅で葬儀を行うことを「自宅葬」と言います。長年住み続けた我が家で、ゆっくりと見送ることができるので、自宅葬を選ぶ方も増えています。
自宅で執り行うのであれば式場などの会場費用は一切かかりません。自宅葬であれば会食をなしにすることもできるので費用を抑えられる利点もあります。自宅葬を執り行う場合、葬儀社を通さずに自身で様々な手配を進めて行う方法と、葬儀社へ依頼する方法があります。

宗教にこだわらない葬儀

直葬(ちょくそう)

直葬は、通夜や告別式といった儀式を行わず、火葬のみを行う形式の葬儀です。火葬式とも呼ばれ、身内だけの少人数で行います。通夜、告別式を行わず、安置施設から直接、火葬場に向かうため、料理・返礼品の費用や葬儀会場の使用料がかからないので、最も費用を抑えられる葬儀です。
火葬式は、火葬場の火葬炉前で遺族が集まり、10分程度の短いお別れの後、すぐに火葬に入ります。このとき僧侶に依頼していれば火葬炉前で読経をしてもらえます。

自然葬

自然葬とは、ご遺骨を墓に埋葬せず、海や山に散骨することで自然に還すことです。散骨は、古来よりある祭祀で、亡くなった人を自然に還すという考えによって行われ、山に散骨する場合は「樹木葬」、海に散骨する場合は「海洋散骨」や「海洋葬」などと呼ばれます。
ただし、散骨は必ず指定された場所で執り行われます。遺骨をそのままの形で散骨する行為は、「墓地埋葬法違反」となりますので注意が必要です。希望する場合には必ず葬儀社や専門業者に相談しましょう。

無宗教葬(音楽葬等)

近年、葬儀場でも無宗教の葬儀に対応する業者が増えています。葬儀場へ相談の上、許可してもらえる範囲内であれば、自由に企画・進行できるのが無宗教葬の特徴です。故人を偲ぶ思い出の映像を流したり、好きだった曲をオーケストラや楽団に生演奏してもらうなど、オリジナルの演出が可能です。
注意する点として、菩提寺がある方は許可なく無宗教葬を行うと菩提寺への納骨を断られる場合があるので菩提寺ともよくご相談の上行うことをおすすめします。

生前葬

生前葬は、生きている内にお世話になった人や親しい人に感謝の気持ちを伝えたい、お礼をしたいという考え方から行う人が多いようです。
明るい雰囲気でパーティーを行うような雰囲気のもの、お別れ会というような形式が多くなっています。生前葬を行うことで、お世話になった人に本人が直接お礼を伝えることができることや、自分の思い描く葬儀に合った形で開くことができるというメリットがあります。

社葬・合同葬

企業や団体の発展に尽力した故人の功績を称え、企業や団体が運営の主体となって、費用を負担して行う葬儀の形式です。遺族と共同で執り行う際は「合同葬」と呼びます。規模が大きくなるため、先に密葬という形で家族内でお別れを済ませ、後日に本葬として営まれることが多いです。

葬儀形式についてもお気軽にご相談ください。

価値観の多様化から、葬儀の形が個人単位で自由に執り行われるようになりました。葬儀について考える方々それぞれに、思い描く葬儀の形があることでしょう。同時に、葬儀を行う上でたくさんの不安もあることでしょう。葬儀会社は多様化された需要にも柔軟に対応している会社も多いです。
ぜひ葬儀に関してのご相談、事前見積もり、資料請求などのご用命は遠慮なく葬儀会社にお電話やメールでご連絡いただくことをおすすめします。
ご自身のために、葬儀を行うご家族のためにより良い葬儀を行えるよう、24時間365日スタッフが待機し迅速に対応、ご案内しています。
お気軽に葬儀会社へご相談下さい。

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