お葬式コラム

2018.06.01

直葬(火葬のみ)のメリット・デメリット

直葬

一般的な葬儀・家族葬に比べて、直葬を行う方はまだまだ少数派ですので、充分な理解のないまま選んでしまうと思わぬ後悔や悩み、トラブルにつながることも。直葬を選ぶことのメリット・デメリットをご紹介します。

直葬(火葬のみ)のメリット

費用だけに注目されがちですが、葬儀に伴う時間や手間も最小限で済むのが直葬のメリットです。
以下の3つにまとめました。

費用が圧倒的に安い

全国的な葬儀の相場を弊社独自の調査でまとめました。

一般的な葬儀 200万円前後
家族葬 50〜100万円
直葬 20万円以下

身内だけで行うコンパクトで負担の軽い家族葬の場合でも一般的な葬儀に比べて約半分〜約3割の費用ですが、直葬では一般的な葬儀に比べて約1割の費用で行うことができます。また、家族葬では行う葬儀の内容により金額に幅がありますが、直葬は行う内容が限られているため、「追加費用」が発生しにくいため、安心感があります。

時間・手間がかからない

一般的な葬儀の場合、病院でご逝去された後には、

  • ご搬送、ご安置
  • 葬儀社との打ち合わせ
  • ご納棺
  • お通夜
  • 葬儀・告別式
  • 火葬
  • 初七日法要・精進落とし(※最近では遺骨迎えの法要と合わせて葬儀の当日に繰上げ初七日として行うことが多くなりました。)

と数日間の間で慌ただしく、スケジュールをこなさなくてはなりません。

上記は基本的な葬儀の流れのみで、実際にはご遺族様の方で親戚・ご近所・自治会などへのご連絡や、自宅の通夜前の弔問がある場合は来客に備えて掃除やお茶菓子などの用意も必要です。
ご遺族様は故人の死を悲しむ間も無く、次から次へと決断・行動しなくてはならないため、心身ともに疲労してしまいます。

その点、直葬の場合は火葬に立ち会う以外はほとんど葬儀社のスタッフにお任せすることになりますので、忙しい方や時間が取れない方にも心身ともに負担が少ない形で葬儀が行えます。

葬儀後の対応が必要ない

ごく近しい身内のみで行われる直葬では、香典返しやご近所への挨拶回り、葬儀参列者や弔問客へのお礼の連絡が不要になるため、葬儀後すぐ日常の生活に戻ることができます。

直葬(火葬のみ)のデメリット

葬儀を行うときには意識していないことでも、葬儀後にご遺族が抱える問題もあります。

親族や知人の間でトラブルになる可能性もある

故人の死を悲しむ気持ちはご遺族だけのものではありません。古くからの友人やご近所の親しい間柄、あまり会う機会のない遠方の親戚であっても、悔いのないお別れをしたいという方もいらっしゃいます。その方に直葬を選んだことを伝えないまま、葬儀を行ってしまうと後ほどの不満や苦情がご遺族に注がれることもあります。

葬儀後のトラブルを招かぬように事前に連絡を行ない、親族の方への説明や友人や知人には弔問の機会を設けるなど状況に応じた対応を行うことが必要です。

却って手間が増えることもある

故人の生前の人間関係、交友関係によっては葬儀後に弔問客が来ることで、個別に対応する必要が出てきてしまい、却って手間がかかる場合もあります。直葬を選ぶときには生前の故人との人付き合いも考慮する必要があります。

納骨先が決まらないこともある

故人が代々お世話になっている菩提寺がある場合、直葬を選ぶときには菩提寺に事前相談をしておくことが大切です。勝手に葬儀をしたことにより、お寺側からお墓への納骨を拒否されることがあります。

心残りのある葬儀になってしまうこともある

直葬は葬儀を簡略化しているため、一般的な葬儀に比べて儀礼的な面がほとんどなく、故人との別れの実感が少なくなります。葬儀は一生に一度のことですので、後から「きちんとお別れをすればよかった」などの気持ちにならないように費用面だけに注目せず、慎重に選ぶ必要があります。

家族葬のひびきではそのようなご遺族様のために、「ひびきの火葬式」プランをご用意しております。

ひびきの火葬式プランはこちらから

葬儀社の対応で満足いかない葬儀になってしまう可能性も

葬儀社によっては直葬が金額的にも利益が少ないことから、遺体の扱い方やサービスの説明に不満がある・スタッフの対応が粗悪と「安かろう悪かろう」なサービスとなることもありえます。簡略的な葬儀であれ、故人との最後のお別れとなりますので、業者選びのときは金額だけでなく、サービスや対応も大切となります。

直葬に関しての疑問や不安はお気軽にご相談ください。

直葬・家族葬の専門葬儀社である家族葬のひびきのスタッフが丁寧にお答えさせていただきます。