お葬式コラム

2019.03.26

ご遺体の安置は1日いくらかかる?葬儀屋と自宅安置の違いや料金相場まで徹底解説

火葬式

「死亡後は何日以内に火葬しなければいけないの?」

「葬儀屋にお願いする場合に遺体の安置は1日いくらかかるの?」

「いまさら聞けない霊安室と安置室の違いについて知りたい」

 

本記事では上記のような疑問を持っている方に向けて、次の内容を紹介していきます。

 

  • 葬儀までの安置期間とご遺体の保管方法
  • 霊安室と安置室の違いやエンバーミングについて
  • 自宅の遺体安置について
  • 自宅以外(葬儀屋)の遺体安置について

 

自宅でご遺体を安置する場合や葬儀屋に依頼する場合の基本的な情報と覚えておきたい知識について、詳しく紹介しています。

急な出来事にも落ち着いて対処できるよう解説していますから、ぜひ最後まで目を通してみてください。

 

死亡後のご遺体は何日以内に火葬すべき?葬儀までの安置期間と保管方法

お通夜や葬儀は、亡くなられてから何日後まで行わなければならないという決まりはありません。

ただし、火葬は亡くなられてから24時間以内にしてはいけないという法律が定められています。

 

亡くなられた当日には火葬や葬儀ができないため、火葬まではご自宅や葬儀屋でご遺体を安置しておく必要があります。

ここでは葬儀までの安置期間や保管方法について紹介していきます。

 

遺体の保管とは?基本的な保存期間について

そもそも安置とは亡くなってから葬儀の日まで、ご遺体を保管しておくことを言います。

安置=保管となるため、ご遺族は葬儀の手配よりも先に安置場所を決めなければなりません

 

一般的なご遺体の安置期間は2~3日程度とされていますが、火葬場の状況によっては3日以上保管しておく場合もあります。

保存方法によっては長い期間保管できますが、ご遺体のことを考えると早めに火葬してあげるのがよいでしょう。

 

そもそも人間の遺体は何日持つの?置いておける期間について

人間の遺体はエンバーミングと呼ばれる特殊な方法を使用しない限り、1週間位持つとされています。

ただし、ご自宅で安置する場合は、正しい温度に設定しておかなければなりません

 

特に夏場は室温を18度以下に保っておく必要があります。

自宅で保管するのは限界があるため、葬儀までの日程が長引いてしまう際は専用の安置施設の利用を検討しましょう。

 

遺体はドライアイスで何日持つ?

生き物は亡くなるとすぐに傷み始めてしまうため、人間も亡くなってから4時間以内に冷却を開始しなければいけません

あくまでもドライアイスを使用するのは傷んでしまうのをできるだけ防ぐためです。

 

ご遺体の安置にドライアイスを使用したからといって、長く持つわけではありません。

ドライアイスを使用している場合でも、ご自宅で安置している際と同じく1週間位が限度とされています。

 

エンバーミングって何?霊安室と安置室の違いやお付き添い安置まで徹底解説

日本でも1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに広く知られるようになったのが、エンバーミングと呼ばれる遺体を長期間保存する特殊な技術です。

年々エンバーミングを利用した処置件数が増加していますが、意味や具体的な方法について理解していない人も少なくありません。

 

ここではエンバーミングに基本的な情報や役割、霊安室と安置室の違いやお付き添い安置まで紹介していきます。

今さら聞けない疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

エンバーミングとは?基本情報と必要な役割について

エンバーミングとは「死体防腐処理」とも訳されており、ご遺体の腐敗を防いで衛生的に保存するための技術を指します。

一般的なご遺体安置では1週間程度までが限界ですが、エンバーミングであれば10日間~2週間程度まで保存できます

 

元々のエンバーミングの役割は、何かしらの理由で長期間ご遺体を火葬できない場合に使用されます。

海外で亡くなった方の遺体を日本に搬送する場合や震災などによって火葬できないケースなどに使用されるため、一般的なご遺体には基本的に使用されません。

 

霊安室と安置室の違いって何?基本的な役割と面会時間について

霊安室はご遺体を安置室へ移動するまでの間、一時的に保管しておく場所です。

一般的には病院や施設で亡くなってから2~3時間程度利用できますが、長期間ご遺体を安置しておくことはできません。

霊安室の面会時間はそれぞれの場所によって異なりますが、午前中の9時~10時や夜間の16時~20時位が一般的な受付可能時間とされています。

 

病院や施設などで亡くなった場合、一時的に霊安室に運ばれますが、ご遺族はすぐに移動できる安置室を探す必要があります。

ご自宅か葬儀社や斎場の安置室が一般的となり、葬儀までの間は安置室でご遺体を保管します。

 

お付き添い安置とは?意味と知っておきたい豆知識

ご自宅で安置される場合は告別式前夜までご遺体に付き添えますが、専門的な知識がなければご遺体のケアが完璧にはできません。

一般的な一日葬のプランでは、告別式までご遺体とお会いできないケースが多いです。

 

最近ではお付き添い安置が付いたプランを提供している葬儀社も多く、利用すれば告別式の前夜までご遺体と付き添える専用の部屋を用意してくれます。

ご遺体のケアも専門スタッフに任せることができるため、負担なく最後のお別れを過ごしていただけます。

 

自宅で亡くなったときどうする?自宅の遺体安置について

自宅で亡くなったときには、ご遺体をそのまま自宅で安置するケースが多いです。

突然のことですし、ある程度の知識を頭の中に入れておかないと冷静に対処できません。

 

ここでは自宅の遺体安置について、詳しく解説していきます。

覚えておいて損のない内容となっていますから、ぜひ目を通してみてください。

 

遺体を自宅で安置できるのは何日まで?安置期間について

日本の法律では、人が亡くなってから24時間は火葬してはいけないという規則があります。

そのため、自宅で亡くなってそのまま自宅で安置する場合は、最短でも1日は安置しておかなければなりません。

 

自宅に安置しておける期間ですが専門の知識を持った方のケアは難しいので、早めに火葬や葬儀などの手配を進めて2日~3日以内には火葬するのが一般的といえるでしょう。

いくら室温を調整したり、個人的にドライアイスなどでケアしたりしてもご遺体の腐敗は進んでいきますから、できるだけ早めに葬儀社への手配を進めてください。

 

自宅でご遺体を安置する場所はどこ?遺体を置く部屋や服装について

ご遺体を自宅で安置する場合は、仏壇の前か座敷など畳のある部屋が適しています。

畳の部屋や布団ではなくベッドしかない場合は、ベッドに寝かせても問題はありません。

 

新しいシーツと枕カバーを用意して、北枕か西枕になるようにご遺体を寝かせてください。

死んだ人を寝かせた上にかける掛け布団は、天地を逆さにして軽くかけてあげましょう

 

ご遺体に着せる服装ですが、死装束と呼ばれる白色をした着物のような服装をイメージするかもしれません。

死装束は納棺の際に着るものですから、ご自宅で安置する場合は通常使用していた寝間着や浴衣などの服装で大丈夫です。

 

葬儀屋でご遺体は何日預かってくれる?自宅以外の遺体安置について

ご自宅以外の病院や施設などで亡くなった場合のほとんどは、葬儀屋の安置室に移動されます。

病院の安置室でお預かりしてもらっている間に、葬儀屋を決めて手配を進めなければいけません。

 

また、ご遺体を自宅に安置するのは怖いと感じる人もいるでしょう。

その場合も葬儀までの間、ご遺体を自宅以外で安置できる場所を探さなければいけません。

ご遺体が安置されている場所に面会に行く際は、適した服装や地味なネクタイにするなどのマナーを守る必要もあります。

 

ここでは自宅以外の遺体安置について、詳しく紹介していきます。

一般的にはこのケースが多いので、基本的な知識を頭の中に入れておきましょう。

 

葬儀屋で遺体安置する場合は1日いくら?料金の目安や相場

遺体の火葬は亡くなってから24時間以内に行ってはいけないという法律は変わりませんので、葬儀屋に依頼する場合でも1日以上はご遺体を安置しておく必要があります。

葬儀屋ではご遺体の預かり費用が1日ごとにかかるため、通夜や葬儀までの2~3日程度保管してもらうのが一般的です。

 

病院や施設で亡くなった場合、ご遺体を葬儀屋の安置室に移動する搬送料金も必要となります。ご遺体の安置にかかる費用の目安は、下記を参考にしてみてください。

 

  • 搬送料金:10キロメートルまでの基本料金は1万4,000円前後
  • 葬儀屋の専用安置室の料金:1日あたり5,000円~30,000円
  • ドライアイスの料金:10,000円~20,000円
  • 付き添い費用:50,000円前後

 

葬儀屋でご遺体を安置する際は、専用の遺体保存用冷蔵庫を使用するため自宅保管より料金が高くなってしまいます。

あくまでも1日あたりの料金となるため、ご遺体の安置が1週間の場合は目安の7倍の費用が必要になることを覚えておきましょう。

 

お通夜や告別式をせず火葬のみ(直葬)する場合はいくら?

お通夜や告別式をせずに火葬のみを行うことを「直葬」と呼びます。

近年ではこの直葬が増えていますが、公営の火葬場や民間の葬儀社では料金も異なります。

 

公営の火葬場なら10万円以下、民間の葬儀社を利用した場合は20万~40万円が相場と言われています。

ただし、公営の火葬場を利用する際は、故人が火葬場を運営する地区に住民票を置いていなければなりません

 

遺体安置室での服装は?安置室に行く際のマナー

葬儀屋の安置所にご遺体が保管されていても、面会が許可されているのは故人のご家族や生前に深い関係にあった方々のみです。

ご遺族の許可なしに安置室に面会へ行くのはマナー違反となります。

 

亡くなった人の顔を見に行く服装も男性は黒のスーツ、女性は目立たない色のスーツを着用し、お化粧もできるだけ薄目にしましょう。

面会ではまずご遺族にお悔やみの言葉を伝えて、ご遺族がご遺体にかかった顔伏せの白い布を外したら合掌して一礼するのがマナーです。

 

また、安置所に香典を持参するのもNG行為です。何か持参したい場合は、お供え物や故人が好きだった花などを持っていきましょう。

 

霊安室を完備しているひびきのホールは大切な故人をお預かりします

大切な故人とはできる限り一緒の時間を過ごしたいものですが、ご遺体を安置しておける一軒家にお住まいの方も少なくなっています。

故人が亡くなってしまったら、まずはご遺体を安置しておける場所を探さなければなりません。

 

ひびきのホールには、大切なご遺体をお預かりする霊安室を完備しています。

諸事情により大切な故人がお帰りできない場合は、お気軽にご相談ください。

 

「お葬式のひびき」では、火葬式に関するご相談も承っております。

お客様の心に寄り添い、大切な方をお見送りするお手伝いをさせていただきます。

 

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